ＪＰモルガン、中国で証券事業免許を取得－金融市場の開放で先手打つ

（ブルームバーグ）： 米銀ＪＰモルガン・チェースは中国で証券・先物事業のライセンスを取得したと発表した。40兆ドル（約4400兆円）規模の金融市場の開放を進める中国本土で、ブローカー業務や引き受け業務、投資顧問業務を展開できるようになる。

ＪＰモルガンは今年、中国の証券合弁会社への過半出資で米銀として初めて中国規制当局の承認を受けている。今回の免許取得で、この合弁会社は営業開始のための関門をまた一つクリアした。中国は金融市場の開放を加速しており、来年には外資系証券会社による中国合弁の経営権取得を許可する見通し。

原題：JPMorgan Wins China License as Financial Opening Approaches（抜粋）

記事に関するブルームバーグ・ニュース・スタッフへの問い合わせ先：Hong Kong Alfred Liu [e-mail];Shanghai Evelyn Yu [e-mail];Hong Kong Cathy Chan [e-mail]

記事についてのエディターへの問い合わせ先：Jonas Bergman [e-mail]

©2019 Bloomberg L.P.

コメント

注目のコメント

• 大槻 奈那

  ピクテジャパン シニア・フェロー 名古屋商科大学大学院 教授

  ・2019年12月19日

  中国の金融市場開放は、じわじわと進んでいます。日本のメガバンクも、今年の春に投資資格、秋に一般事業債引受資格を中国で取得しています。
  ただ、狙う市場の規模は「4400兆」と大きくてもそこで何ができるのか… 現地企業は英語も話せないことも多いですし、世界のjpモルガンの威光がどこまで発揮できるのか…
• 野﨑 浩成

  東洋大学 教授

  ・2019年12月19日

  JVの持ち分を増やすパターンでは、ゴールドマンをはじめ「とりあえず」足掛かりは確保しようとしていますね。
• 宮脇 健

  独立系FP / プライベートバンキング 国際ファイナンシャルプランナー

  ・2019年12月19日

  JPモルガンが中国で証券・先物事業のライセンスを取得。中国の金融市場開放が進むという話。果たして米銀が出ていって持続性があるのだろうか。