【独占】ゲイツが「一番好きな本」を書いた男、人間を語る

2019/12/17

今、知識と科学が必要な理由

これこそが私の生涯で一番好きな本だーー。
無類の書籍好きとして知られるビル・ゲイツが、新たに「人生で一番好きな本」として挙げた書がある。
それが、ハーバード大学教授のスティーブン・ピンカーによる『21世紀の啓蒙(原題:Enlightenment Now)』だ。世界が混沌さを増す中、人類がこれまで遂げてきた「進歩」を見つめ直す力作だ。
ピンカーは、これまでも『暴力の人類史(The Better Angles of our nature)』をはじめ、人類の進歩を問う大作を何度も世に送り出してきた巨匠。
12月18日に、NewsPicksパブリッシングと草思社から最新作『21世紀の啓蒙』が発売されるのに当たり、ピンカー本人に直撃した(全2回)。
──21世紀の啓蒙は、昨年のアメリカでの発売以来、世界中で大きな反響を呼んでいます。なぜ今、人間の「進化」を見つめ直す、この書籍を書いたのですか。