国際会計基準、高い自由度 混乱招く
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記事にある通り、IFRSの最大の魅力は「比較可能性が高まる」ということだったのに、自由度が高過ぎて、各社でカスタマイズするのが普通になり、結局、今以上に比較しにくくなった、という何ともお粗末な結果に。
でも、そもそも欧州で始まったIFRSについて、欧州各国のローカルの会計基準を尊重する必要があり、細かく揃えられない(処理等を一本化できない)ジレンマがあるため、この問題はそう簡単に解消しないでしょうね。IFRSは自由度が高いので、経営陣が自分たちの意思を示すのに好都合というメリットはあります。
その反面、みんな好き勝手に利益概念やキャッシュフロー概念をつくっているため、分析家や投資家など見る側には使いにくいことこのうえありません。
日本の伝統的な会計基準は、表示方法にやたらとうるさく、箸の上げ下ろしまで指導されているような鬱陶しさを作り手である企業に強いているわけです。形式主義といいますか。くだらんなーと思ったこともしばしば。
ただ、日本基準のいいところは、形式が統一されているので、決算書を見る側は条件反射で欲しい数字を拾いに行けるんですよね。これはきわめて効率的です。
だけど、IFRSがトレンディになってきた昨今、同じ業界の会社を比較することもままならなくなってきて、不便を感じることが多くなってきたと感じます。比べることができないって、決算書の使い手にとってはストレスなんですよね。
昔はくだらないと思っていた、日本基準の形式美というか様式美というか、それはそれでよく考えられたものなんだなあとちょっとした感動を覚えています。JALとANAの差異は、日本でもそのうちIFRSに類似した
収益認識会計基準が適用されるので、解消されるかも。
収益認識の会計基準に関して言えば、現行の日本基準の方が
IFRSよりも緩いです。
日本基準の方が自由度が高い。何せ、企業会計原則と
税務ルール以外で、まともな基準がないですから。