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注目のコメント
ダイキン井上会長のインタビュー。共感するポイントたくさん。
『2流の戦略と1流の実行力というのは、戦略を決めて実行に入ったけど、間違っていると分かったら、すぐに修正するということです。』
『規模を拡大するための買収は、たいがいは失敗します。
それから、自社の文化や暗黙知を買収先に急いでトランスファー(移転)しようとすれば失敗します。もちろん、人を送り込んで彼らが今までやってきたことを否定するような行為も失敗します。
海外のM&Aでは、功を急いだら失敗します。けど、逆に相手にまかせっきりでも失敗する。』
『その人基軸の根底にあるのは、「人の可能性を信じる」ことにあります。』ダイキンと聞くと、ほぼ誰もが知っている「エアコン・空調の会社」。けど、ちょっと地味な印象。正直言うと、私も初めはそうした印象を持ってました。
けど、空調だけで2兆円越えという事業規模は、パナソニックや三菱電機、日立製作所、東芝といった総合電機の空調事業に対して2.5倍から5倍の開きがあります。ある意味、空調業界のジャイアントです。
一番面白いのは、ダイキンが94年ごろまで3000億円台の中堅企業だった点です。それまで「すごくない」企業だったダイキンが、どういうわけか経済の停滞期に「すごい」企業に変貌した。しかも、日本的経営を残しながら。
マウスやハエの中には「モデル生物」といって、生物研究の対象となるものがいます。ダイキンは日本企業にとって、「モデル企業」になりえます。なぜなら、25年前から急成長したので、その当時を知っている社員がいる。米国西海岸のプラットフォーマーのように世界中の天才を集められない。けど、人を育ててチーム力で勝つ何かがそこにある。
今回、登場いただく井上会長のインタビューではビジネス理論の話は一切出てこない代わりに、「さりげない気配り」の話はたくさん出てきます。これならあまねく企業が参考にできそうです。「GAFA、GAFA言うんじゃなくて、ダイキンでしょ」
と会うたびに、言う平岡記者の熱意から生まれた特集です。「Googleに学べみたいな言説ばかり出ているけど、まず、日本の企業として図抜けた成功しているダイキンから学びましょうよ」というモノです。
そして、実際に特集では、幹部が勢揃いです。
まず第1回は、ダイキンを空調世界1位のグローバル企業に育て上げた「伝説の経営者」井上会長からです。単なる大阪の老舗企業に過ぎなかったダイキンを、20年で売上高7倍、海外比率8割、海外MA9割の成功という、凄まじい企業に育てた辣腕経営者です。
言葉に触れるだけで、痺れることは必至です。