【麻生要一】「社内起業」は最高のキャリア戦略である

2019/12/6

すべてのサラリーマンに告ぐ

現代は「人生100年時代」だといわれる一方で、商品やサービスの寿命は、加速度的に短くなっている。ひと昔前は、1つのヒット商品で10年会社が成立したが、いまは3年と持たない。
数年前の成功体験がすぐに通用しなくなるし、いまの成功モデルも明日には通用しなくなる。何をスキルとして身につければいいかわからない不安を抱えながら、私たちはこれからの時代を生きていかなければならない。
この「人生100年時代」かつ「変化の時代」に生きる私たちは、80歳前後まで働かなければならないといわれている。しかし、そのとき現役時代に培ったすべてのスキルは陳腐化している可能性が高い。にもかかわらず、そのことを真剣に考えているサラリーマンは少ない。
そんな受難の時代だからこそ、私はすべてのサラリーマンに「新規事業」をやってほしいと考えている。
東京大学経済学部卒業後、株式会社リクルートに新卒入社。自ら立ち上げた事業を子会社化し、創業社長として150人規模まで事業を拡大後、上場後のリクルートホールディングスにおいて新規事業開発室長を担い、グループ全体の事業開発を統括。1500件の新規事業案創出と、300社のスタートアップ企業の支援経験を経て、2018年に起業家へ転身。遺伝子解析ベンチャーゲノムクリニックの共同創業と同時に、企業内新規事業開発の支援を行う株式会社アルファドライブを創業し、2019年にユーザベースグループ入り(発行済全株式売却)。2018年6月よりUB Ventures ベンチャーパートナー、2018年9月よりニューズピックス執行役員へ就任。著書に『新規事業の実践論』がある

「社内起業」を勧める2つの理由