【医師直伝】小籔千豊さんポスター騒動。そもそも「人生会議」って何?/で、どうすればいい?まで【全解説】
南日本ヘルスリサーチラボ
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注目のコメント
小藪さんの「人生会議」ポスター問題をきっかけに、今なぜ「人生会議」なの?なんで小藪さんのポスターが問題で、我々は今後「人生会議」をどう考えればいいの?を考えてみました。
森田先生の解説はいつもわかりやすいです。
そして、20年以上たくさんの看取りを経験させていただき、螺旋状に環境は良くなっていると感じています。
ケアマネジャーをしていて感じるのは、『(私も含めて)大切に思う相手ほど自分の感情が混入し、正しく当事者の希望を聴けない』傾向があります。そして同時に、『この人生は誰のもの?』と考えることも大切で。
支援者や家族の、当事者を大切に想う気持ちを当事者に伝え、当事者の想いを支援者全員に伝え、最終的には、当事者の想いを叶える為に、各人の役割分担や、予後予測を踏まえた緊急時対応を話し合うことが大切なわけで。
それが人生会議だと認識しています。日本人が死について語りたがらないのは、宗教がないからではなく「穢」を嫌う文化と「言霊信仰」が原因かと思います。
「穢に触れたくない」「縁起でもない」から語らないのであって、宗教がないからではありません。
さらに言うと、老いや死が身近でなくなったのは最近の話で、昔は家族やコミュニティの中に身近に存在していました。そこで何かが語られていた訳ではなかったかもしれませんが、「語る必要がなかった」とも言えます。
西洋の個人主義的な考え方が入ってきたはいいけど、個人の生を個人の好きに終わらせる土壌はまだない。
個人的には人生について見通しを立てておく、意思表明すること自体には賛成です。しかし、文化背景を蔑ろにして無理やり進めようとすると、今回のような反発が起きるのも理解できる気がします。