【独占告白】ドン・キホーテ創業者、「復帰の真相」を全て語る

2019/11/30
小売の帝王が帰ってきた──。
2019年2月、ドン・キホーテを展開するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)の発表に、小売業界はざわついた。
3年半前に引退宣言をしていた創業者の安田隆夫氏が、取締役に復帰したからだ。
PPIHは安田氏が1980年に創業してから常に右肩上がりを続け、これまで30期連続で増収増益を達成している、絶好調企業。売上高でも国内小売でトップ10に食い込んでいる。
なぜ業績が好調の中、創業者がわざわざ戻ってくるのか。この約1年間、小売業界では、安田氏の頭の中を探るように、様々な臆測が飛び交った。
しかしどれだけ噂が広がろうとも、安田氏が引退後にメディアの前に姿を現すことはなく、復帰の真相が語られることはなかった。
果たしてなぜ、小売の帝王は戻ってきたのか。NewsPicks編集部は、安田氏へのインタビューを実現し、シンプルな質問をぶつけた。
復帰の真相から、ドンキの強さ。そしてEコマース時代の小売の未来図まで。今までどこのメディアにも語られていない、創業者の独白をお届けする。
安田隆夫(やすだ・たかお)/1949年生まれ。1978年に東京の西荻窪でディスカウントショップを開店。1980年に株式会社ジャスト(現PPIH)を設立。2015年に引退し取締役から退くも、2019年2月に非常勤取締役に復帰。シンガポール、パラオ、日本の3拠点で生活する

「取締役復帰」の真相

──2015年に引退宣言をしてから3年半後の今年2月に、取締役として復帰しました。率直に、理由を教えてください。