【恐怖】「クールビズと私服通勤」が、ネクタイ業界を襲う

2019/11/28
省エネ促進の一環として、夏場にかけてノーネクタイや半袖シャツで過ごす「クールビズ」が2005年に始まり、今年で15年目。
環境省によると認知率は9割を超えているといい、夏場はポロシャツなどで歩くサラリーマンの姿も目立ち、中ではアロハシャツで勤務する市役所なども出てきているほどだ。
こうした中、大打撃を受けているのがネクタイ市場だ。
クールビズ導入前の2004年に比べて流通量は半減。それに伴い、倒産数も増加傾向にあるという。
とりわけ今年は、長年業界を牽引してきた「フェアファクスコレクティブ(東京都渋谷区)」や「西陣ネクタイ(大阪市中央区)」など、老舗ネクタイ業者の破綻が目立った。
今回は、厳しさを増すネクタイ業界の現実を伝えていく。

国産は「7割減」

まずはネクタイ市場の推移から見ていこう。