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「債務のわな」に警戒感=中国の浸透加速も―スリランカ大統領選

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  • 笹川平和財団 上席研究員

    中国による海外への投資は、必ずしも経済効果を上げていません。中国の投資は巨額で、経済効果が望めず、返済のめどが立たないのに、多くの開発途上国が中国の投資を受け入れてしまうのは、受け入れ国側にも問題があるでしょう。ハンバントータは、記事にもあるとおり、ラジャパクサ大統領の地盤です。以前、東南アジアのある国の外交官から聞いたところによれば、開発途上国の中には、政治家や高級官僚の個人的な経済利益次第で、中国の投資を受け入れる国もあるのです。
    また、中国の港湾に対する投資は、周辺の開発と一緒になっていることが多くあります。ハンバントータ港は、記事にもある空港と、この二つを結ぶ高速道路の建設がセットになっています。港と周辺の開発を同時に大規模投資を行うのは、中国の投資の特徴でもあります。
    一方で、経済的な目的がある程度はっきりしたものもあります。例えば、アフリカのジブチ港に対する中国投資は、もともと内陸部のエチオピアとジブチ港を結ぶ鉄道の電化プロジェクトから始まっており、中国はエチオピアとの貿易を急速に拡大しています。
    ただ、経済効果が望めないプロジェクトが多いのです。それには、いくつかの理由が考えられます。一つは、中国企業の土地開発のビジネスモデル(と言って良いのかどうか分かりませんが)です。中国のデベロッパーは、必ずしも開発した後の経済効果を考慮せず、開発自体から利益を得ていることが多くあるようです。そして、「一帯一路」の名前を使えば、銀行などから巨額の資金を得ることができるのです。
    中国は、同じスリランカでも、すでに商用港としての地位を確立しているコロンボにも巨額の投資をしています。巨大な都市計画の模型を見ると、以前、会議に呼ばれた際に天津で見せられた都市開発の模型を思い出します。天津では、実際に新しいビルが乱立し、工業団地も建設されていましたが、多くが空のままでした。
    もう一つは、西に軍事プレゼンスを展開する上での拠点とすることです。インドは、中国海軍の潜水艦がスリランカに寄港していることに警戒心を高めています。中国の艦隊も、補給のための拠点を多く持ちたいでしょう。軍事拠点とは言わなくとも、中国海軍が展開するのに有利な条件が整おうとしているのです。


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