[ニューヨーク 13日 ロイター] - 米国株式市場は、ダウ工業株30種<.DJI>とS&P総合500種<.SPX>が最高値を更新して取引を終えた。娯楽大手ウォルト・ディズニー<DIS.N>が大幅上昇し、指数を押し上げた。一方、ナスダック総合<.IXIC>は下落。米中通商協議を巡る不透明感の再燃が市場全般の重しとなった。

米中協議が農産物購入を巡り「暗礁に乗り上げた」との米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道が懸念材料となった。[nL4N27T48P]

3指数はいずれも一時、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の発言を受けて上昇していた。パウエル議長はこの日、上下両院合同経済委員会で証言し、米経済の「持続的な拡大」を予想しているとの見解を示した。[nL4N27T4A4]

FRBの利下げや、予想を上回る第3・四半期企業決算、景気底入れの兆候に支援され、米株市場は過去最高値圏にあるが、米中の「第1段階」の通商合意の行方が引き続き、主要な不確定要因となっている。

チェリー・レーン・インベストメンツのパートナー、リック・メックラー氏は「中国が引き続きテーマだ。投資家は合意が署名にこぎ着けるかどうか見極めようとしている」と指摘した。

市場はまた、トランプ米大統領のウクライナ疑惑を巡る弾劾調査に関連して行われた議会証言や、民主化デモが続く香港情勢など地政学リスクにも注目している。

S&P総合500種のセクターでは、公益事業<.SPLRCU>、不動産<.SPLRCR>、主要消費財<.SPLRCS>といったディフェンシブ銘柄が大きく上昇。一方、金融<.SPSY>、エネルギー<.SPNY>、素材<.SPLRCM>などシクリカル銘柄は下落した。

ディズニーは7.3%急伸。12日に開始した動画配信サービス「ディズニー・プラス」の加入者が1000万人を突破した。

競合のネットフリックス<NFLX.O>は3.0%安。

歯列矯正製品を扱うスマイルダイレクトクラブ<SDC.O>は20.3%の大幅安となった。第3・四半期の赤字が拡大したことが嫌気された。

リフィニティブのデータによると、S&P総合500種採用企業の第3・四半期決算は、約4分の3が市場予想を上回っているものの、全体では0.5%の減益になる見通し。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.17対1の比率で上回った。ナスダックでも1.35対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は約68億株で、直近20営業日の平均とほぼ一致する水準。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 27783.59 +92.10 +0.33 27622.0 27806.4 27587.2 <.DJI>

4 0 0

前営業日終値 27691.49

ナスダック総合 8482.10 -3.99 -0.05 8455.02 8496.90 8451.34 <.IXIC>

前営業日終値 8486.09

S&P総合500種 3094.04 +2.20 +0.07 3084.18 3098.06 3078.80 <.SPX>

前営業日終値 3091.84

ダウ輸送株20種 10842.63 -116.63 -1.06 <.DJT>

ダウ公共株15種 844.31 +12.11 +1.46 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1732.86 +0.44 +0.03 <.SOX>

VIX指数 13.01 +0.33 +2.60 <.VIX>

S&P一般消費財 947.05 -3.65 -0.38 <.SPLRCD>

S&P素材 376.75 -1.81 -0.48 <.SPLRCM>

S&P工業 685.95 -2.75 -0.40 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 629.53 +5.35 +0.86 <.SPLRCS>

S&P金融 490.55 -2.83 -0.57 <.SPSY>

S&P不動産 234.76 +2.49 +1.07 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 438.79 -2.26 -0.51 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1103.19 +1.21 +0.11 <.SPXHC>

S&P通信サービス 175.85 +0.74 +0.42 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1518.68 +3.81 +0.25 <.SPLRCT>

S&P公益事業 316.28 +4.57 +1.47 <.SPLRCU>

NYSE出来高 8.35億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 23345 + 45 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物12月限 円建て 23330 + 30 大阪比 <0#NIY:>

*内容を追加して再送します。