[12日 ロイター] - 米電気自動車(EV)メーカー、テスラ<TSLA.O>のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は12日、同社にとって欧州初となる工場をドイツの首都ベルリンに建設すると明らかにした。エンジニアリング・デザインセンターも設立するとした。

ドイツの工場で生産されたEVは「ドイツ製」とアピールして販売することが可能になるほか、独政府はEV用電池の製造を支援するための財政措置を用意している。

マスク氏はツイッターへの投稿で、ベルリンの工場では電池と駆動装置も製造すると述べ、EV生産は低価格のSUV(スポーツ多目的車)「モデルY」から始めるとの見通しを示した。

テスラは先月、2021年の生産開始に向け、欧州のギガファクトリーの建設場所を近く発表するとしていた。

マスク氏は12日にドイツで開かれた自動車関連の表彰式でベルリン工場について発表、場所はベルリンの新空港付近になると述べた。同氏は昨年6月、同社初の欧州工場について、ドイツが最有力候補地だと述べていた。

ベルリンを囲むブランデンブルク州のディートマール・ウォイドケ首相は声明で「テスラがブランデンブルクに大規模な投資するためやって来る」として歓迎の意を示し「われわれは長い時間をかけ、踏み込んだ協議と良い議論を通じてこのために働き掛けを行ってきた」とした。

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