【現場】高齢者も愛用する、飛騨「さるぼぼコイン」の衝撃
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注目のコメント
なるほど、「地元資本」の店舗しか取り扱えないんですね。
「さるぼぼコインは、スマホアプリに1円=1コインで入金し、飛騨市、高山市、白川村の地元資本の店舗で使うことができる。」
以下勝手な想像です。応援したいけれど、私が導入を検討する自治体や地銀信金信組であれば、必ず考えるであろう論点。
さるぼぼ経済圏の拡大要因
・導入部分で地道に仕掛ければ、ネットワーク経済(扱う店が多いほど参加者も増えやすい)がポジティブに働き利用者(店舗、消費者)が増えていく
・消費者は、使いこなし始めると、「自分にとって身近な決済手段(さるぼぼコイン)を使える店」を選ぶ傾向が生まれる(あくまで個人的な感覚ですが、実証実験はあるのでしょうか)
さるぼぼコインのジレンマ
・QRコード決済に慣れた消費者は、他のQRコード決済・電子マネーを使うハードルも下がる(地道なユーザー教育に全国資本がタダ乗りできてしまう)
→全国資本リテールが全国電子マネーを利用したポイント攻勢をかけた時、信組は体力勝負で負ける可能性
・消費者のさるぼぼコインへの依存度を高めなければ、経済圏の地産地消は実現しない(数ある決済手段の一つにすぎなくなり、信組・店舗の維持運営コストが嵩むだけになってしまう)
・他方、利用可能店舗を地元資本のみとすると、消費者の生活全体をカバーすることは難しくなり、依存度が上がりにくくなる
→地元資本以外の事業者への開放も検討した方が良い可能性?例えば、手数料率を地元資本か否かで変えるなど
ブランドとして育てる
・消費者は価格に敏感とはいえ、地元愛に加えて、さるぼぼコインの「ブランド化」が、地域通貨を支える可能性はあるように思います
・使いやすさと地元密着機能でユーザー(店舗と消費者両方)のロイヤリティを高めていくなど変革は辺境から生まれる。
飛騨信金は、その典型だと思う。
実は、この信金、クラウドファンディング
の取り組みでも、地域金融機関の中で
最も先端的かつ突き抜けた存在。
記事中に登場する古里さんとは、政府の
「ふるさと投資連絡会議」等でご一緒しましたが、
そのバランス感覚とスピード感には、いつも驚いています。金融機関には政府系→メガバンク→地銀→第二地銀→信用金庫といった序列が明確にあるそうです。
地銀をはじめとした地域金融機関がマイナス金利や地元経済の衰退で苦境に立たされているのは昨日まで報じてきたとおりです。
では、地域経済の要とも言える彼らに生き残る道はないのか。
その一つのヒントを示しているのが序列の中でも最も下とされる、とある「信用組合」です。
特集「地銀新時代」4回目のきょうは、山々に囲まれた岐阜県高山市から現地ルポをお届けします。