【最終話・Twitter創業者】広告モデルがメディアの質を下げる

2019/12/1
数あるソーシャルメディアのなかでも、シンプルで、速報性と拡散性に優れるTwitterは、若者から行政機関まで幅広いユーザーに愛用されているSNSだ。エヴァン・ウィリアムズはそのTwitterの共同創業者。

2015年のCEO退任後はウェブメディア「ミディアム(Medium)」を設立し、新しい形のパブリッシングの可能性を探ってきた。近年では政治広告や虚偽情報の拡散など、予想外の問題に直面するTwitterだが、創業当初はどんな思いがあったのか。

今後のウェブメディアの可能性をどのように見ているのか。リード・ホフマンがサンフランシスコでウィリアムズに話を聞いた(インタビューが行われたのは17年10月10日)。
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ホフマン あなたは広告モデルの一般的な危険性についても言及してきましたね。広告の悪用はインターネット全体にまで悪影響を与えるかもしれないと。
ウィリアムズ ええ。まず、インターネットメディアは恐ろしく競争が激しいのに、クオリティは下がる一方だと考えられているのはなぜなのか、考え始めました。ほかに同じような分野があるだろうか。
実際には、そういう市場はあまりありません。通常は、競争があれば勝者と敗者がいる。そして勝つための戦略の一つは、画期的なプロダクト、優れたプロダクトを作ることです。