モバイルウォレット(Pay)は壮大な代理戦争
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注目のコメント
決算資料からの興味深い読み解き!
記事を読んで思ったのは、まずECのためだとしても、そのECは伝統的なオンラインに閉じたECではなく、オンライン・オフライン融合したものをイメージしているのだと思う。オンラインだけに閉じたものであれば先行したAmazon・楽天にはかなわらず、それを逆転するためには「今変化しているところ」に向けていくことが重要。
その文脈だと、金融も既に手掛けている楽天がどう出るかが気になる。LINE Payなどの買収・定型などをしていくと、ECで既にシェアがあり、営業網もある楽天のパワーがかなり発揮されていく可能性。
2つ目はヤフーのこの成長率だと、ペイ単体でやっている他社は儲けにくいだろうということ。
ヤフーの1丁目1番地はキャッシュレスでシェアを取って「勝負あった」という状態にすることだと思う。それまでは資本を武器にやり続けると宣言しているし、こちらを見る限りシェアをとっても値段を上げるつもりには見えない。
そのうえで、ECにレバレッジできるならECで勝負をかけに行くだろうし(PayPayモールはその布石)、ECがそれでも無理ならペイ単体でシェアを武器に値上げとかをしていくと思う。
あとはドコモなど資本的にパワープレイできる企業がいくつかある。LINEやメルカリには資本パワープレイで勝てても、ドコモとかとはかなりの削り愛になりうる。
だから、次のステップとしてどういう連携が出てくるかが重要だと思っている(最近こればかりコメントしている気もするが…)。他の記事でもコメントしましたが、
色んなPayを使った感想です。
★PayPay
圧倒的なキャンペーン、還元率で顧客を拡大している。ただしキャンペーン・高還元率が続く限りは使うだろうが、キャンペーンがなくなったら、ユーザーは減ると思う。
ただ、Yahooショッピング、PayPayモールでポイントが付くので、ここで買い物をするユーザーやYahooカードを持っているユーザーは、ポイントの出口として使えるPayPayを使い続けると思われる。
あとは、PayPayはキャンペーン等の時に過負荷でサービス停止することも多く、金融サービスをやるのであれば、信頼性を上げて可用性は担保して欲しい。
◆LINE Pay
すでに友達同士はLINEで繋がっているから、離れた場所にいる個人間の送金には非常に向いている(飲み会後の事後の割り勘精算等)
ただ、Payへの定常的な入金の手段がないから、わざわざ銀行口座を登録してチャージしないといけない。
そういう意味で、お店での買い物支払いで定番化する手段にはなりにくい。
◆メルペイ
メルカリをやっている人なら、これまでは売上がメルカリの中での買い物にしか使えなかったが、メルペイにすることで外での買い物に使えるから便利。
ただ、メルカリをやっていない人、メルカリで買ってばかりで売っていない人は、わざわざメルペイを使うメリットがないので、必ず
メルカリユーザー > メルペイユーザー
となる。
★楽天Pay
あまり派手なキャンペーンはやっていない印象だが、楽天経済圏の中にいる人(楽天カードを持ち、楽天市場で買い物をし、少ないでしょうがフリマアプリのラクマで売上がある人)は、ポイントや売上が使える楽天Payは使い続けるのではないかと思われる。
★おまけ クレジットカード
リクルートカードプラスが2%なのでメインカード利用。
なので、還元が2%を越えるならPay系を使うけど
それ以下なら迷わずクレカ。
2%もバカにならない。
年間300万円クレカ支払いしたら、
6万円分のポイントになるので。面白い考察。
これくらいの大局観でモバイルペイメント市場を見なくはいけないですね。
同時にお客様からすると日本にはまだまだモバイルペイメントが多すぎ。この課題解決にも大局観と実行が必要ですね。