【解説】 Google、Fitbit買収をサクッと理解する「3つの視点」
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全ての成功企業は大企業病に無関係じゃない。
Google は2012年にタテのバラバラから脱するためヨコグーグル化を進めた。GmailやMapなど今やデータによるユーザエクスペリエンスの統合が当たり前だけど当時はプライバシー問題が最大の脅威であったグーグルにとって社内で猛反発があった。縦割りの病が深刻化する前に対処した。
2015年にアルファベットを作ってGoogleはその一部のGを担った。数々の異種なチャレンジをする企業連合軍として統合から分散のアプローチをとった。責任の明確化と新たなリーダーや新たなビジネスモデルの開発に着手した。
ハードウェアに関して言えば2015年にNestを買収した際、しばらくアルファベット傘下に置き、グーグルではなかった。グーグルのハードウェア部門に統合されたのは昨年で、それが現在Google Nestとして旧グーグル製品も含むホームプロダクトのブランドとなった。
この流れからFitbitもグーグルでやることに違和感はないが、必ず深刻な大企業病に直面すると思う。アルファベットでハードウェア部門をやるべきだった。本来そうしたかったのだと思うが、アルファベットにおけるグーグルの力が強すぎた。グループで均衡バランスをとれるハードウェアリーダーもいなかった。
大企業病にならぬようグーグルあるいはアルファベットは様々な手を打つが、それをやればやるほど症状が悪化するのもこの病の厄介なところ。革新さを保った長期的な成長のために数少ないチョイスとしては新生グーグルにおけるソフトウェアとハードウェアの分離だが、実際には「ソフトウェア」と「ハードウェア」を分離するのではなく切り方の界面が大変難しくグーグルがそれをやるかはわからない。かつてのように独禁法で解体された頃の方が経営判断も楽だったかもしれない。GoogleのFitbitの買収について、3つのポイントに絞って解説しています。
いまや見た目すらApple watchに似てきた感のあるFitbitのデバイスですが、機能でApple watchとのグラデーションが出てくるのは、出自がトラッキングデバイスから始まっているのが大きいのかなと思いました。Apple watchは高性能すぎて、どうしてもバッテリー問題に直面します。
そして、GAFAのハードを取り巻くエコシステムはかなり強まっています。僕の周りには、スマホをiPhoneからPixelに変えて「アップル経済圏」から脱出したかと思えば、最新イヤホン「AirPods Pro」の性能が良すぎて、またiOS中心の暮らしに出戻りを検討する人間もいます。
そして、ひっそりとメルカリに出品されるソニーのイヤホン...(今なら最新のWF-1000XM3が定価割れで結構出品されてるみたいです)
逸れましたが、FitbitがGoogle流に染まったときにどうなるのか。AIをフル活用したスマートウォッチなんかも楽しみです。Versaユーザーです。
Apple Watchを使ったことがないので、自分で比較したわけではありませんが、確かに電池の持ちは良いですし、何より価格帯も「ミドルクラスのスマートウォッチ」としてちょうど良い。
個人的には、女性の周期記録など活動量計の機能を最重要視しているので、その点では不満はないのですが、まだ日本では使えない機能もあり、今回の買収によって改善されると良いなと思っています。