[東京 31日 ロイター] - 東京エレクトロン <8035.T>は31日、2020年3月期の連結業績予想を上方修正した。上期に半導体製造装置の一部で売り上げが前倒しで出たほか、下期についても「ロジック/ファウンドリ向けの投資増加に伴い、売り上げが進捗する」(笹川謙経理部長)という。

連結売上高は1兆1000億円を1兆1100億円(前年比13.2%減)、営業利益は2200億円を2250億円(同27.6%減)とした。リフィニティブが集計したアナリスト22人の営業利益の予測平均値は2226億円。

笹川経理部長は「5Gなど先端技術を使った半導体の投資が出始めている」と述べた。2019年の半導体製造装置は前年比15―20%減で着地するものの、ロジック/ファウンドリ向けは堅調なほか、メモリは在庫調整が進み、2020年に投資回復を予想している。特に、NAND型フラッシュメモリは市況が底入れし、3カ月前の見通しよりも、顧客の投資意欲が出てきているという。