日銀、マイナス金利拡大も 可能性を明記、政策は維持
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日銀の政策反応関数において最も重要な為替が直近高値圏にあり、株価も年初来高値圏にある以上、緩和観測が残っていたこと自体が不思議だったと思います。ただし、Fedが利下げ打ち止めを示唆しているにもかかわらずドル/円相場が軟化してきている事実は先行きを考える上で重要に感じられます。
7月以降、日銀は「時間を稼げば状況が好転するかもしれない」という思惑があったと思われますが、その通りの結果に収束しつつあるように見えます。今回は日銀の作戦(読み)が当たったという感じがします。結局、当初から最も可能性が高いとされていたフォワードガイダンス強化のみで、一部で期待のあった金融機関対策やイールドスティープ化対策は出てきませんでしたね。
この相場環境ですから実弾を打たずに済んだ状況だと思いますが、ただ相場が崩れた場合を想定して、事務方の方では利下げや資産買い増しも含めて色々考えていると思います。