【5大ニュース解説】アマゾン「翌日配送」本格化の光と影
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5つのニュース。私が気になったのはやはり仕事の拠点でもある、シアトル企業・アマゾンのニュース。翌日発送は、地元でも疑問の声を漏らす人の数が多い印象です。
旺盛な消費と利便性の追求には、比例するかのようにより多くのCO2排出がセットになってしまう現状。環境配慮に意識の高い層は「不便でもすぐに手に入らなくても、『事足りる生き方』をするほうがよい」という見解を示す場合がほとんどのように思います。
アマゾンがこのサービス実現のために抱える在庫は増える一方、金額的にいうと前年同期の148億ドル以上から最新の四半期レポートで25%増加して約186億ドルに達したそうです(2019年9月『Supply Chain DiveS』より)。これはウォルマートやHome Depotなど、在庫を抱える宿命にある他社の比ではないとのこと。
便利さと引き換えにしているものを俯瞰してみたとき、人はそれでもやっぱり利便性追求していくのでしょうか…?「アマゾンにおけるプレッシャー、痛み、生産性」というレポートは、ショッキング。でも、NYでは、だいたい2日後に届きますけど。国土が狭いせいか、日本の方が、即日は徹底されています。
アマゾンでなくては、というもの以外は、なるべくローカルビジネスから買うことにしています。今週は、テスラ、ツイッター、インテルなどの決算がありましたが、その中でもどのメディアも大きく注目したのがアマゾンの決算です。アマゾンの「翌日配送」は私も非常にありがたく使っているのですが、その裏側が明らかになる調査が出ました。調査内容の図版がとても興味深く、個人的には見入ってしまいました。
翌日配送に関しては、配送センターから無理やり期日に間に合わせるために、飛行機を飛ばしたり、トラックの積荷が半分しか埋まってなくても、トラックをデリバリー先近くまで走らせないといけない事態が発生します。そのため環境への負荷を指摘するメディアもあります。
さらに、アマゾンは年末商戦を見据えて、10〜12月期の翌日配送のコストがその前の期の2倍にあたる15億ドルになると試算しています。今年の年末商戦、11月から感謝祭ムードになり、消費者の財布の紐もなんとなく緩んでくる、ここにアマゾンがどう入ってくるのでしょうか。