【三浦瑠麗】自民一強時代の政治の読み方
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注目のコメント
具体的な事例をあげながらの解説、とても分かりやすく面白かったです。ちなみに、日本の保守とリベラルは、アメリカとはちょっと違う部分があります。これからアメリカ大統領選ということもあるので、ニュースではたびたびリベラル、保守が語られるはず。ですので、日米のリベラルには違いがあることを意識すると便利です。(でないと、国際的にリベラル&保守を理解する際に、混乱してしまう)
かなりおおざっぱにいうと、アメリカは独立宣言によって生まれた国なので、「国家やあらゆる規制から、自由であること」を追求するのが保守の基本。トランプさんは「アメリカ・ファースト」で保守の大統領になったことを見れば明らかです。
しかしリベラルは、政府の介入による平等を重んじ、国際的なルールに従うことが大事だ、という考え方になります。日本の保守って、むしろアメリカのリベラルに近いと思った方が良い感じ。日本では1955年以来、時折他の政党が政権を得るものの、基本的には自由民主党が政権を担っています。
なぜ他の先進国のように、複数の政党が熾烈に政権を奪い合う現象が起きないのか気になり、国際政治学者の三浦瑠麗さんに聞きました。
いつか記事に出てくるアメリカの討論会のような、見応えのある討論が日本でもなされることを期待したいです。
そのためには、マスコミもきちんとした形で議題を提起していかなければなりません。三浦さんのご指摘にはっとさせられました。「自民党に対抗する強い野党が生まれないのはなぜか」という問いと「リベラル政党が強くないのはなぜか」という問いは、異なる問いだと思います。
後者については、最初の議論のとおり、経済リベラルが再配分政策をどこまで重視するかについては、さまざまな見方があると思います。自民党(もしくは竹中的な政策)こそ経済リベラルとも考えられます。
前者の問いについては、政党がだらしないから、といった議論ではなく、日本の選挙制度や国会・政党の制度などが折り重なって制度的な欠陥の帰結として、一強多弱になっていると思います。この記事の指摘する安全保障で纏まれる野党がいないから、という論点は、この記事(①)でも指摘されています。
このほかの制度的な問題については、こちらの記事(②)が多くを指摘しています。
①「一強多弱」の政治をどう見るか - 前田耕 / 政治学
https://newspicks.com/news/3214588
②安倍政権はなぜ続く?
https://newspicks.com/news/4333042