【1分解説】相次ぐパートナー離脱。今さら聞けない「リブラ問題」
コメント
注目のコメント
リブラ単体以外にも焦点が当てられていてわかりやすかったです!
①keyになりうるVISAとMasterCardに十分なインセンティブ設計を出来なかったこと、②特にVISAとMasterCardにとっては、リブラをめぐってはお互いが囚人のジレンマになっている可能性、を解消できないとリブラの未来は難しいのかも企業が最低1000万ドル払ってLitを購入してリブラ協会メンバーになったところで、リブラリザーブが対象とする主要安全資産の利回りが殆どマイナス圏に水没しているのにどうやって分配金稼ぐのか?という素朴な疑問が最初からありました。
その上で規制当局を敵に回してまでFBに協力する意味はあるのか?という疑義も抱かれるわけです。離脱頻発は当然の成り行きでしょう。PayPalに至ってはデジタルCNYの方が実現可能性が高いからそちらに移ったとすら言われています。
あとG20からも支持されませんでした。unbankedを沢山抱える途上国からも支持して貰えなかったわけです。計画としての詰めの甘さを感じるところです。
そのほかにも、いち市場参加者から見るとどう考えても実現可能性は低いと思わせる論点が満載なのですが、それでも「ザッカーバーグなら、FBなら何とかしてくれるはず」と人々に未だに期待を抱かせているのは凄いな、とは思います。
以下の寄稿も合わせて御参照下さいませ。
ペイパルのリブラ計画脱退は何を意味するのか
初のメンバー脱落、デジタル人民元を優先か
https://toyokeizai.net/articles/-/307341Facebookの収益アップが目的でスタートしたリブラ。1企業だけでは世界共通の通貨にするのは難しいため、投資家やNPOを巻き込み、さらに、有名ブランドを協会に呼びみました。
社会にどれだけ役立つのか、使い勝手がどのように素晴らしいのか、は見えてきません。顧客視点のないビジネスは破綻します。
経済政策における通貨のコントロールついても不明です。今回のG20でもリブラが取り上げられました。その結果はやはり、というもの。リブラの天秤は大きくマイナスにふれています。