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まだ映像・動画のようなもので裏付けられていませんが、シリア軍は「24時間でマンビジュ、48時間でアイン・アル=アラブに進駐」と公式に表明しています。現地のクルド民族主義勢力の民兵は、シリア政府傘下の「国防軍」に再編されるとのことです。トルコ軍と戦ってかなうわけない、というのはシリア軍自身がよく知っているので、彼らの側から大規模な交戦に向かうようなことはないでしょう。トルコから見ると、自分が侵攻・占領するよりもよその誰か(=シリア政府・軍)がクルド民族主義勢力を管理(=最終的には少なくとも軍事部門は解体)してくれればその方が楽なので、シリア軍が進駐したところに無理に侵攻して占領しても成果は乏しいです。
シリア政府とクルド民族主義勢力との関係では、「紛争勃発前の統治体制・権益配分の再建」(政府側の利益)と「自治という名の下で領域占拠という既得権を維持。シリア政府の復帰は国旗の掲揚程度の名目的なものに止める」(クルド民族主義勢力の利益)とのせめぎあいでしたが、現時点でのクルド民族主義勢力の立場が著しく弱いので、マンビジュとアイン・アル=アラブへの進駐が実現するなら、かなり前者に寄った形の決着と言えます。
トルコの進撃方向はテル・アビヤドとラスルアイン。
一方シリア政府軍はマンビジとアイン・アル・アラブ(コバニ)。
お互いにぶつからないように進撃しているところを見ると、ある程度話がついていると見るのが妥当でしょう。

元々IS戦争中もクルドとアサド政権の関係は決して悪くなく、付かず離れずの関係を保ってきました。
クルド 側から見れば、宿敵トルコに潰されるよりシリア政府内で地位を認めてもらう方が現実的なのはある意味常識的な判断とも言えます。

現在シリアにあるロシア軍の基地、フメイミム空軍基地内でシリア政府とシリア民主軍(クルド人勢力)との交渉が行われているとの報道から見ると、絵を描いたのはロシアと推定できます。
今後の展開にもよりますが、このタイミングのアメリカ軍の撤退も含めて、ロシアが描いたシナリオにクルド勢力を除く関係各国が乗ったのが、今回のトルコによる侵攻劇である可能性があります。
このシナリオのエンディングが如何なるものかは分かりませんが、最終的には本来のクルディスタンには高度な自治が与えられ、クルド人占領地区はシリア政府に返還、国境地帯は一定期間トルコの保障占領下に置かれるというのは、一番現実的なシナリオでしょう。