[ワシントン 4日 ロイター] - 米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は4日、電気自動車(EV)大手テスラ<TSLA.O>の一部車種のバッテリー問題への対応について、申し立てを受けて調査を行っていると明らかにした。

NHTSAは2012─19年式の「モデルS」と「モデルX」を対象とするソフトの更新を巡る苦情の申し立てを受け、検証に乗り出したとし、対象となる車両が約2000台に上ると述べた。発火事故につながる可能性のある欠陥の修正で、ソフトの更新ではなく、リコール(回収・無償修理)すべきだったかどうかを判断する。

申し立てはカリフォルニア州弁護士エドワード・C・チェン氏がテスラ車の複数の所有者の代理人として9月17日に行った。

申し立てによると、ソフト更新で航続距離が1回の充電で25マイル以上短くなったという。また、テスラはバッテリーの欠陥を認識しながら「バッテリー交換を回避するために」車載ソフトの更新を利用したと訴えた。

チェン氏は同日、さまざまな情報筋からの数を考えると、対象車両は2000台をかなり上回ると指摘した。

取材に対し、テスラのコメントは得られていない。