[4日 ロイター] - 米国株式市場は大幅続伸。S&P総合500は1日としては8月16日以来の大幅高となった。朝方発表された9月の米雇用統計が「ゴルディロックス(適温)」な内容となり、米景気後退(リセッション)懸念が後退した。

雇用統計は非農業部門の雇用者数が前月から13万6000人増と緩やかな伸びにとどまり、市場予想を下回った。一方、失業率は前月の3.7%から3.5%へ低下し、1969年12月以来約50年ぶりの低水準となった。[nL3N26P2ML]

シティ・パーソナル・ウェルス・マネジメントの投資戦略主任ショーン・スナイダー氏は「雇用統計はゴルディロックスな内容だった。米連邦準備理事会(FRB)に月内の利下げを思いとどまらせるほど力強い内容ではなく、労働情勢や個人消費を巡る懸念をあおるほど弱い内容でもなかった」と述べた。

市場に織り込まれた10月の米利下げ確率は77.5%。週初の40%から上昇した。

週足ではダウ平均が0.9%、S&P総合500は0.3%それぞれ下落。ナスダック総合は0.5%上昇した。ダウ平均とS&P総合500は3週連続の下落。

アップルが買われ、ハイテク株上昇を主導。アップルは2.8%高で終了した。新型iPhone3機種の19年末までの生産台数を1割程度上方修正したとの報道が好感された。[nT9N26N00K]

S&P情報技術は1.7%高、フィラデルフィア半導体株も1.9%高。

S&P金融は1.9%上昇した。

一方、パソコンメーカーのHPインクは9.6%安。リストラ計画の一環で、最大16%の人員を削減する方針を発表。事業再編に伴う人件費と非人件費の経費は約10億ドルとなる見通し。[nL3N26P052]

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.12対1の比率で上回った。ナスダックでも2.26対1で値下がり銘柄数が多かった。

商いは薄めで、米取引所の合算出来高は59億株。直近20営業日の平均は73億株。

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