香港から4300億円流出も、デモ激化でシンガポールへ－ゴールドマン

コメント

注目のコメント

• 大曽根 貴子

  シンガポール勅許会計士 国際税務専門税理士

  ・2019年10月03日

  プライベートバンクのチャイナデスクは忙しそうです。MAS（シンガポール金融庁）からは香港でデモが起こってすぐのタイミングで金融機関に対し、資金の受け入れは慎重に行うように通達がされています。
  
  一方で、香港にも日本人富裕層がたくさんいらっしゃいますが、シンガポールに資産移転や移住検討される方はいても、そのスピード感が中国の方とは比べ物にならないくらいゆっくりとしています。
• 吉本 佳生

  エコノミスト、著述家

  ・2019年10月03日

  香港のデモが香港の主要な産業にマイナスの影響を及ぼしているのは明らかで、具体的に打撃を受けている産業として観光ばかりを気にしてきた人が多いだろうけど、金融も香港の主要産業の一つであり、おまけに香港から避難する場所としてシンガポールという魅力的なライバル都市が存在することを考えれば、香港から資金が流出して香港の雇用を減らすことも、計算に入れて行動するべきだとわかると思います。金融業の弱体化は貿易や起業をやりにくくして他の産業に及ぼすマイナス面も大きいので、香港経済全体が受けるダメージは大きいし、早く解決しないと、デモ隊も対抗している警察等も、自分たちの手で自分たちの国を破壊しかねないと意識して、収束のための協議を真剣に行うべきでしょう。また他国からすると、香港から流出する資金と雇用の受け皿はシンガポールだけではないから、日米欧としてはそれを期待して黙って見ておくというやり方もありそうですけど、どの国の多国籍企業もアジアの貿易拠点として香港を頼ってきた部分があるはずですから、放置が得になるとは私は思いません。香港の正常化にもっと手を貸すべきかもしれないと考えます。
• 村上 由美子

  MPower Partners General Partner

  ・2019年10月03日

  今回の動きが表面化する数年前から富裕層の資金はシンガポールや米国、カナダへ流出していたと聞いています。デモ激化で、富裕層資金のみならず、外資系企業の資金もリスク分散のために他のアジア都市に移るのは避けられず。