なぜホンダは航空機で成功できた ハーバード大の視点
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注目のコメント
なぜホンダジェットがうまくいったのか。
面白いテーマですし、さすがハーバード、手が早い。
個人的には、エンジンを翼の上に置くというところまで仮説思考を徹底して差異化を目指したところにミソがあるように思いますが、そんなことを言ったらHBSでは同級生に袋叩きにあいそうです。。。言うは易し。きっとそこには多くの苦労があったことと推察する。
(以下本文抜粋)
授業で藤野氏は、航空機ビジネスという事業機会をどのようにとらえていたか、どのような課題に挑戦したか、などについて率直に語ってくれました。とても印象的だったのは、「イノベーションをおこすためには、長期的な視点で考えることが必要だ」と強調していたことです。
藤野氏は学生に向かって、こう質問しました。「皆さんの中でプライベートジェットに乗ったことのある人はいますか」。すると、手を上げたのは数人しかいませんでした。そこで彼はこう言いました。「20年後、再びハーバードビジネススクールで同じ質問をしたら、おそらく90%の人が手をあげるでしょう」と。
つまり藤野氏が見ているのは20年後の世界。彼が目指しているのは、プライベートジェットをもっと身近な移動手段にすることです。超富裕層や大企業でなくともプライベートジェットを利用してもらえるように、裾野を広げることです。それにはある程度の時間が必要であることも承知の上です。ジェットに関しては、発足時にまだ本田宗一郎氏の意思が残り経営判断がしやすい状況であったと推察する。多くの大企業では、創業者の意思が残るうちはスピーディな動きができるが、創業者なきあと動きが鈍くなることも少なくない。
ジェットが新しい事業として確立されることを願う。ジェットがダメになった時、次の矢を用意できているかどうかが長期的な鍵だと思う。