[ニューヨーク 1日 ロイター] - 米国株式市場は大幅安。ダウ工業株30種<.DJI>とS&P総合500種<.SPX>の下落率は1カ月超ぶりの大きさとなった。9月の米供給管理協会(ISM)製造業指数が約10年ぶりの低水準となり、米中貿易摩擦が米経済の足かせになっているという懸念が強まった。

米供給管理協会(ISM)が1日公表した9月の製造業景気指数は47.8と、前月の49.1から悪化し、2009年6月以来の低水準となった。米中貿易摩擦が企業業況感を悪化させ、第3・四半期に米景気が急速に減速した可能性に懸念が強まり、安全資産の米国債に買いが集まった。

S&P工業株<.SPLRCI>は2.4%安で、主要11セクターで下落率トップ。素材株<.SPLRC>とエネルギー株<.SPNY>はともに2.3%下げた。米ボラティリティー・インデックス(VIX指数)<.VIX>は約1カ月ぶりの高水準となった。

4日に発表される9月の米雇用統計もさえない内容になるとみられている。

ビアンコ・リサーチ代表のジム・ビアンコ氏は、ISM製造業指数について「悪い数字で、世界の製造業不況に並ぶ内容だ。市場が懸念するのは正しいが、米国の他の製造業指標がそれを裏付けるかどうかを見極める必要があり、少なくとも4日の雇用統計を確認したい」と述べた。

一方、ジェフリーズのエコノミスト、トーマス・シモンズ氏は、製造業部門の悪化はボーイング<BA.N>の生産問題などが要因で、「製造業自体はリセッション(景気後退)にあるが、経済全体がリセッションというわけではない」と述べた。

個別株では、オンライン証券のイー・トレード<ETFC.O>が16.4%急落。競合のチャールズ・シュワブ<SCHW.N>が米・カナダ上場の株式、上場投資信託(ETF)、オプションのネット取引手数料を無料にすると発表したことを受けた。チャールズ・シュワブも9.7%安。

マクドナルド<MCD.N>は2.7%下落。JPモルガンが第3・四半期の既存店売上高がアナリスト予想を下回ると予想した。

第4・四半期がこの日からスタートし、投資家は10月初めに予定される米中高官による通商協議や企業収益、米連邦準備理事会(FRB)の次回政策会合などに注目している。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.76対1の比率で上回った。ナスダックでも3.29対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は73億株。直近20営業日の平均は72億株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 26573.04 -343.79 -1.28 26962.5 27046. 26562. <.DJI>

4 21 22

前営業日終値 26916.83

ナスダック総合 7908.69 -90.65 -1.13 8026.83 8062.5 7906.2 <.IXIC>

0 9

前営業日終値 7999.34

S&P総合500種 2940.25 -36.49 -1.23 2983.69 2992.5 2938.7 <.SPX>

3 0

前営業日終値 2976.74

ダウ輸送株20種 10119.60 -243.98 -2.35 <.DJT>

ダウ公共株15種 874.26 -4.40 -0.50 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1544.20 -14.55 -0.93 <.SOX>

VIX指数 18.40 +2.16 +13.30 <.VIX>

S&P一般消費財 939.96 -7.31 -0.77 <.SPLRCD>

S&P素材 356.28 -8.38 -2.30 <.SPLRCM>

S&P工業 639.20 -15.69 -2.40 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 627.61 -1.77 -0.28 <.SPLRCS>

S&P金融 455.86 -9.68 -2.08 <.SPSY>

S&P不動産 241.12 -2.48 -1.02 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 427.07 -10.06 -2.30 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1033.33 -10.04 -0.96 <.SPXHC>

S&P通信サービス 165.56 -1.70 -1.01 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1401.34 -12.02 -0.85 <.SPLRCT>

S&P公益事業 327.49 -1.00 -0.31 <.SPLRCU>

NYSE出来高 8.47億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 21700 - 270 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物12月限 円建て 21680 - 290 大阪比 <0#NIY:>