「文化を育てる」ために韓国は国家戦略として何をやってきたか？
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韓国の文化輸出戦略について非常によいレポートです。プロピッカーのカン・ハンナさん執筆。昨今の日韓関係は政治レベルでは悪化していますが、それがゆえに、韓国の情報を全体的に見ない、シャットアウトすることは、文化輸出戦略など、日本の国家や企業にとっても有益な情報や見方を取り入れる機会を失うことを意味します。
文中に出てくるKOCCA（韓国コンテンツ振興院）は、ソウル支部（鐘閣駅近く。本院は全羅南道羅州市）と東京支部（四ッ谷）を訪問したことがあり、一部のイベントも見ましたが、国家と企業が二人三脚で展開する戦略性や、起用されている人材の能力などは、唸らせるものがりました。
東南アジアを足かけ25年見ていますが、ここ数年のHallyu2.0あるいはK-waveについて、韓国のポップ文化の浸透度合いは目を見張るものがあります。日本に入ってくるKカルチャーとは入り方や、入ってきているものが大きく違います。そうした人気カルチャーと絡めて韓国企業や現地企業はプロモーションを行っています。
例えば、シンガポールのショッピングモールにKスターがやってくれば、悲鳴のような歓声があがり、その人気ぶりがうかがえます。毎年、トップクラスの歌手やアーティストがシンガポールでコンサートを開き、ほぼ満席の売れ行き。街中の韓国語学校も選択肢が豊富であり、文化として日常的に消費されていることが窺えます。
また、ベトナムはビジネスでも韓国企業の存在感が高まっており、あわせて韓国語学習熱やKカルチャーの浸透も進んでいます。昨年のジャカルタでのBLACKPINKのコンサートは、瞬殺に近い勢いでチケットが売れていました（価格は日本と大差ない水準）
Kカルチャーについては英語での学術研究書もこのところ増えてきており、近年数年で発行された学術書を探しましたが、10冊以上は簡単にみつかりました。内容も、ドラマ、映画、K-POP、音楽、テレビ放送など様々と取り上げられており、社会学的な考察を中心に興味深い内容の書籍があります。私の連載コラム「なぜ世界は韓国カルチャーに熱気するのか」が更新致しました。韓国カルチャーは国家戦略として動いているとよく言われますが、その歴史と背景について詳しく書いたものなので、ぜひ読んでくださると幸いです。よろしくお願い致します。
韓国のコンテンツ売り込みは上手い.見習う価値がとてもある.(政治的なものも含め)
が,少しニッチ狙いなだけで,戦略の大筋はハリウッドと同様だと感じる.
僕は文化を輸出して他国の文化や経済を削るのは嫌い.
現地の文化と結合し支援する文脈を,これからの彼らは必要とする筈.
