[ドバイ 26日 ロイター] - サウジアラビアの国営石油企業・サウジアラムコは、SMBC日興証券を新規株式公開(IPO)のブックランナーに決定した。事情に詳しい3人の関係筋が明らかにした。

アラムコは、既に米国や欧州の金融機関を含む10数社を主幹事に選定。新たに日本の金融機関が初めて主幹事団に加わった。アラムコはサウジ国内の証券取引所に発行済み株式数の約1%を上場する計画で、上場規模は200億ドルに上る可能性がある。国際的な主幹事団を通じて投資家層を広げたい考え。

アラムコはリヤドの証券取引所に上場後、海外市場での上場も目指す計画で、東京市場が上場先になるとの観測もある。

日本のメディアによると、東京証券取引所を傘下に持つ日本取引所グループ(JPX)<8697.T>の清田瞭最高経営責任者(CEO)は26日の記者会見で、10月に来日する予定のアラムコの幹部らに面会を申し入れていることを明らかにした。

SMBC日興証券の広報担当者は、コメントを控えた。アラムコはロイターのコメントの求めに応じていない。

ブルームバーグは27日、関係者の話として、IPOのブックランナーにはみずほフィナンシャルグループと三井住友銀行、ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)、スペインのサンタンデール銀行などが含まれると報じた。

※ブルームバーグの報道を追加しました。