ウィーワークCEOが辞任 ソフトバンク関係者が圧力か
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公式プレスリリース
https://www.wework.com/newsroom/posts/weworks-board-of-directors-announces-leadership-changes
VCをやっていると嫌でも経験するものだが、これが会社経営・投資をやっていて最もシビアな出来事。どちらに転んでも企業価値を吹っ飛ばしかねないリスクがあり、大の大人がエモーショナルになるなか、非業な判断を迫られる。
記事にあるソフトバンク、ゴールドマンに加えおそらくBruce Dunlevieがボードに就いてるベンチマークキャピタルは大きな役割を果たしたのではないか。Uberのカラニツクを解任した、オールドスクールでディシプリンをしっかり持っている名門VC。
ボード選解任はアダムがスーパーパワーを持っているとのことにて通常の手続きでは無理ゆえ、不法行為による会社損害を訴えるなどしてUberの時と同じように辞任か解任かを迫ったのではないか。
これで、ユニコーン米トップ御三家うちAirBnB以外の2社がIPO前に解任騒動という、2008年ポストリーマン以降の過剰流動性が生んだ狂騒曲の結末を象徴する。Uberは09年、WWは2010年の創業。
AirBはEBIDA黒字が観測されているがUber、WWいずれも他に類を見ない巨額赤字なのは偶然だろうか。
すると次はいよいよ「それらはそもそもビジネスなのか、イノベーションなら赤字続きでも構わないのか」ずっと見てみないふりをされてきたその問いがいよいよ真剣に問われるだろう。
そして答えはおそらく、ノーだろう。
とすれば次のパラダイムへのシフトに会社経営も我々投資稼業も備えておかなければならない。評価額が5兆円から2兆円程度に引き下げられたことを発端に多くの報道がある中、上場前の株式売却や、自分への利益誘導、プライベートジェットでの奇行など創業者本人に起因するものが多いことから社長辞任へ。
株式はそのまま持ち引き続き会長に留まるとのことなので、会社への影響力は引き続きありそうです。
UBERといい、今年の大型上場は創業者を退任させて体制を改めてから上場するものがでてきました。ゼロから1にする創業者と、1から10にする経営者は求められるものも違うという意味もあります。
UBERは創業者を退任させ上場を1年ほど延期しましたが今回のWeWorkはどの程度で上場できるのでしょうか。UBERは創業者個人の問題はありましたが収益は伸びていました。 WeWorkの場合はその収益性も疑問視されているので、元の評価額である5兆円に戻すためには相当説得力のある収益モデルを提示しなければなりません。
他の大型上場と思われるAirbnbは来年に上場と報道されていることから、年内はWeWorkの次の一手がどうなるのかが引き続き注目されることになりそうです。
時系列のまとめはご参考までにこちらで書きました。https://www.businessinsider.jp/amp/post-199287WeWorkは共同設立者のアダム・ニューマン氏がCEOを辞任すると発表した。
暴露記事などこれまでの経緯はこちらの記事に詳しく書かれています。
是非ご参照ください。
▶︎WeWork暴露記事で孫さんピンチ。アダムCEOを更迭か(ギズモード・ジャパン)
https://newspicks.com/news/4247714