【FOMC政策声明】利下げ決定、据え置きや大幅利下げ求め反対票も

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注目のコメント

• 井上 哲也

  野村総合研究所 金融デジタルビジネスリサーチ部　シニア研究員

  ・2019年09月19日

  米国メディアの報道には、FOMCメンバーの意見が割れたことに懸念を示すものが散見されます。議長のリーダーシップを問題視するものであり、私自身も以前はそう考えることもありました。
  
  ただし、現在のように景気と政策対応の双方が上下双方に行き得る状況では、意見が分かれるのはむしろ自然であり、Powell議長が述べたように合議制の意味が発揮されているとも言えます。
  
  しかも、執行部が意見の相違の中央付近にいれば、景気や物価の変化に応じて、執行部がdovishないしhawkishなグループのいずれかに「合流」すれば容易に多数を占めることができるという点で、柔軟な政策運営に繋げることができる面があります。