[17日 ロイター] - 米国株式市場は小反発。ダウ平均株価<.DJI>は33ドル高で取引を終えた。週末に起きたサウジアラビア石油施設攻撃を背景とした原油供給懸念が後退し、原油価格が大幅に値下がりした。市場は18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)決定を控え、様子見ムードとなった。

S&P500は7月26日に付けた終値での最高値まで1%圏内に迫った。

サウジのアブドルアジズ・エネルギー相は17日、石油施設への攻撃で失われた日量570万バレルの生産量が月内に復旧し、生産能力は9月末までに同1100万バレル、11月末までに同1200万バレルに到達するという見通しを示した。

グローバルト・インベストメンツのポートフォリオマネジャー、キース・ブキャナン氏は「当初、サウジの生産量が復旧するま何カ月もかかるとみられていたが、数週間以内に復旧するメドが立ったことで、供給障害のリスクが後退したと受け止められた」と述べた。

前日3.3%と1月以来の大幅な値上がりとなったS&Pエネルギー株指数<.SPNY>はこの日1.5%安。一方、生活必需品セクター株や公益株、不動産株といったディフェンシブ銘柄の上げが目立った。

あすのFOMCでは0.25%の利下げが決定されるという見方が大勢となっており、金融緩和の規模や期間に関心が集まっている。インディペンデント・アドバイザー・アライアンスの最高投資責任者(CIO)、クリス・ザカレリ氏は「FRB内では政策指針を巡り意見が真っ二つに割れており、あすのFOMCで過度のハト派姿勢が打ち出されるとは考えにくい」と述べた。

強化ガラスの「ゴリラガラス」を手掛ける米コーニング<GLW.N>は6.1%安。今第3・四半期のディスプレー販売予測を1桁台後半の減少率に引き下げた。

食品大手クラフト・ハインツ<KHC.O>が4.3%安。第2位の株主である3Gキャピタルが2500万株余りを公開市場で売却した。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.17対1の比率で上回った。ナスダックは1.18対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は68億株。直近20営業日の平均水準に並んだ。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 27110.80 +33.98 +0.13 27010.1 27110. 26984. <.DJI>

2 80 14

前営業日終値 27076.82

ナスダック総合 8186.02 +32.47 +0.40 8148.65 8188.2 8139.8 <.IXIC>

3 2

前営業日終値 8153.54

S&P総合500種 3005.69 +7.73 +0.26 2995.67 3006.2 2993.7 <.SPX>

1 3

前営業日終値 2997.96

ダウ輸送株20種 10705.65 -24.63 -0.23 <.DJT>

ダウ公共株15種 854.32 +7.76 +0.92 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1599.74 +5.25 +0.33 <.SOX>

VIX指数 14.46 -0.21 -1.43 <.VIX>

S&P一般消費財 962.16 +5.76 +0.60 <.SPLRCD>

S&P素材 365.87 +2.57 +0.71 <.SPLRCM>

S&P工業 664.94 -0.27 -0.04 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 620.14 +3.38 +0.55 <.SPLRCS>

S&P金融 469.84 +0.45 +0.09 <.SPSY>

S&P不動産 243.71 +3.36 +1.40 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 455.54 -7.01 -1.52 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1054.78 +1.52 +0.14 <.SPXHC>

S&P通信サービス 171.49 +0.50 +0.29 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1422.34 +4.94 +0.35 <.SPLRCT>

S&P公益事業 320.21 +2.83 +0.89 <.SPLRCU>

NYSE出来高 8.77億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 21890 + 80 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物12月限 円建て 21855 + 45 大阪比 <0#NIY:>