【最終話・井上慎一】「空飛ぶ電車」で顧客の人生に彩りをもたらす
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載「シゴテツ －仕事の哲人－」、Peach CEO・井上慎一さんの第7 回（最終回）です。バニラエアとの経営統合が2019年11月に完了し、ピーチは国内LCC最大手に、旅客数ではANA、JALに次ぐ国内第3位の航空会社になりました。
「振り返ると、大阪を拠点にしたことが、最も大きな決断だった」と語る井上さん。当時、「絶対に成功しない」と周囲から見られていましたが、ある「強い思い」があり断行しました。
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日本初のLCC（Low Cost Carrier）として、2012年3月に運航を開始したPeach（ピーチ）。関西国際空港に拠点を置き、「空飛ぶ電車」をコンセプトに掲げるなど、従来の航空会社とは一線を画す独創的な発想や戦略で、低コスト化を実現してきた。2019年11月にはバニラエアを統合し、アジアのリーディングLCCを目指している。
そんなPeachをゼロから立ち上げ、牽引してきたのが、CEOの井上慎一氏。「日本とアジアのかけ橋になる」というPeachの使命は、中学時代からアジアとの縁に導かれた、井上氏自身の使命でもあるという。
井上氏のリーダーシップの原点や、LCCを天命とするに至ったルーツなどから、その哲学に迫る。（全7回）
■第1回 日本初のLCC「ピーチ」をゼロから立ち上げた男の天命
■第2回 「日本とアジアのかけ橋となる」使命の原体験
■第3回 負け癖のついたチームが勝つチームに変わる指導法
■第4回 三菱重工で学んだ外国人とのコミュニケーション
■第5回 LCC界のレジェンドに学んだ低コストとおもてなし
■第6回 「おもろい」工夫から、新たな価値が生まれる
■第7回 「空飛ぶ電車」で顧客の人生に彩りをもたらす自分だけが儲かればいいというビジネスは、今の時代サスティナブルにならない。会社に対する評価・評判はネットの波に乗って一気に広がる。顧客に寄り添って、顧客の人生を彩り、満足してもらうことを徹底的に追求すべきだ。
メモピック〜
・当時は「首都圏を拠点にしない航空ビジネスなんて絶対に成功しない」など、否定的な見方をする人がほとんどだった中で、大阪のほうが首都圏よりも1時間、アジアに近いことが強みになるに違いないと思い大阪を拠点にした
・お客様や世間様に貢献し、喜んでいただくことに軸足をおいてこそ、応援もしていただければ、評価もしていただけるものだと思います
・これからも「おもろい」をベースにしたイノベーションを創り出し、成長し続けたい
