国産オーディオ御三家で、ケンウッドだけが生き残れた本当の理由
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オーディオ機器を揃えることは、40~50年前には少年の憧れだった。学生時代はバイトでためたお金で、就職してからはボーナスで、高級とは言わないまでもオーディオ雑誌で吟味して、単品を買い足していったものだ。
SONY、DENON、YAMAHA、DIATONE、TECHNICS、VICTOR、DALIと使ってきた。他にももっとあったかもしれない。
そんな私も、オーディオに対する憧れや執着は減っている。落ち着いて聞く時間がないのである。聴くのはもっぱらホームオフィスのデスクトップで、Amazon prime musicをBOZEの小さなスピーカーにつなげて。そこにはアンプもチューナーもCDプレーヤーもない。
確かに、オーディオショップの立派なリスニングルームで数百万もする機器が奏でる音を聴くと、あまりの美しさに聞き惚れる。しかし、購買意欲には結びつかない。ライフスタイルが合わないのである。
時代は変わり、多くの人がネット経由のデジタル音源とポータブルなスマホなどの機器で十分だと思っている。どれくらい圧縮しようが全く頓着もせず。ハイファイの心地よさには興味もないのだろう。
スマホの10万円とアンプの10万円。あなたはどちらにしますか? ほぼ全員前者だろうな~(涙)
ニッチだろうが、高級?オーディオのマーケットが今後も一定量存在し続けることを祈りたい。
私は数年前に全部買い替えて、これが人生最後のオーディオと決めている。これは一種の終活でもあったりして。そのケンウッドにしてもビクターと経営統合して、なんとか生き残っている状況。
直近の営業利益率は2%強、とても健康体とは言えない。
https://profile.yahoo.co.jp/consolidate/6632
一部のマニア向けに高級オーディオを細々と作り続けるには、ほとんどの日本メーカーは企業規模が大き過ぎた。
国内メーカーでは、アキュフェーズやラックスマンなどの高級オーディオ、あるいはソニーのSignatureシリーズなどがもう暫くはニッチなニーズを満たしていくのだろう。高級、高品質路線で惑わされやすいのは、そこを求める層の市場での声の大きさです。
声は大きいがマイノリティであることも多く、結局はサイレントマジョリティーにやられるのです。そして決まって、ニーズを見誤ったと総括されるんですよね。