米大統領、ボルトン氏を解任 イラン・アフガン政策などで対立
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直接的にはボルトン氏がアフガニスタンのターリバーンとの「和平」に反対して中止させたのが解任の理由でしょう。
ボルトン氏がトランプ大統領と対立した外交課題は以下のようなものです。
1)北朝鮮問題
2)イラン問題
3)アフガニスタン問題
いずれも、トランプ大統領は北朝鮮やイランの政府、ターリバーンに対して宥和的な姿勢を取り、トップ会談で解決しようとしました。ボルトン氏は大統領補佐官として、事あるごとに反対し、宥和よりも強硬な措置を主張しました。特に、イランに対しては空爆などの軍事攻撃を主張し続けました。
ボルトン氏は、米国の外交では保守的な路線の代表的な人物です。1980年代から国務省の幹部であり、米国が軍事力や経済力をフル活用して、世界の安全保障を維持しなければならないという使命感の持ち主です。
トランプ大統領は、そういう使命感は無い人で、なぜ米国がイラクやアフガニスタンに関わらなければいけないのか、そんな国はどうでもいい、という多数の米国人の「本音」を代弁しています。
ワンマンで独断の多いトランプ大統領が、よくボルトン氏を起用してこれまで意見を聞き続けてきたものですが、ボルトン氏は米国の国務省の本流であるだけではなく、イスラエルの要望にはピッタリの人物でした。トランプ大統領といえども無視はできない声を代表していたといえます。
米国が世界の安全保障を維持しなければならないという使命感は、オバマ前大統領であれ、マティス前国防長官であれ、共和党も保守党も、米国のエリートが共有しているものです。その使命感をトランプ政権内で持っていたのは、ボルトン氏が最後でしょう。
今後、米国の外交は、トランプ大統領が掲げてきた方針、外国への不介入、紛争の放置、日本や韓国を含む海外に駐留する米軍の撤退・削減、そしてコストカットする、という方向に傾くでしょう。Bolton was less aligned with Trump on actual policies than any member of his core national security team since the election—including Bannon, Mattis, McMaster, Pompeo, Tillerson...you name it.
ボルトンは選挙後に国家安全保障チームに入ったどのメンバーよりもトランプ大統領と外交政策において平仄が合っていなかった。バノン、マティス、マクマスター、ポンペオ、ティラーソン...誰よりもだ。
<コメント元記事>
http://bit.ly/31aZzHuボルトンも解任… そして誰もいなくなった… 100%のイエスマンしか。基本トランプの外交戦略は2つ。選挙向けの思いつきの人気取りと、アメリカファーストのモンロー主義。戦後、米国を中心にした、西側諸国が築き上げてきた自由と民主主義による秩序の崩壊が加速する…