【櫻田謙悟】交渉はAIでは絶対にできない

2019/9/27

合併契約直後に9・11テロ

私は過去に2回の大きな合併を経験しています。

1回目は2002年、安田火災と日産火災海上保険、大成火災海上保険との合併、2回目は2014年、損害保険ジャパンと日本興亜損害保険の合併です。

1回目の合併では、私はプロジェクトの事務局長として、相手方との交渉役などを任されていたので、とても印象深く記憶に残っています。

私は人事部特命課長を経て、2000年12月、統合企画部長に任命されました。

このとき、手掛けたのが、安田火災と日産火災、大成火災との合併計画です。45歳のときです。長い会社員人生で、最もきつい時期でした。

何がきつかったかというと、そもそも合併する相手が多かったことです。ようやく合併契約までこぎ着け、取締役会も通した直後に、9・11のアメリカ同時多発テロ事件が発生しました。

（写真：Masatomo Kuriya/Getty Images）

コメント

注目のコメント

• 前刀 禎明

  DEARWONDER CEO & CWO

  ・2019年09月28日

  「○○はAIにできない」は意味がない。
  
  見たことがないAIの未来なんて断言できないですよ。
  
  確実なことは、AIを見くびって、たかをくくっている人は、淘汰される可能性が高いということ。
  
  現状に甘んじることなく、成長を続ければいいだけです。
  
  AI対AIで片付くことは、どんどんやってもらいましょう。
• 山田 広毅

  東京国際法律事務所 代表パートナー　弁護士

  ・2019年09月28日

  交渉を含む対人コミュニケーションは生身の人間が付加価値を発揮する場として残り続けると思います。生身の人間の交渉で行われていた商取引が機械によって自動化される結果、人間の交渉が不要になるということはありうると思います（例、アドテク）が、それは人間の交渉力が不要になることにはつながらないと思います。
  
  よってもって、異文化コミュニケーション力を含む、対人コミュニケーション能力は今後ますます重要になると思います。
• Kadoya Ryota

  Inclutech合同会社 CEO / AIライフクリエイター

  ・2019年09月27日

  日本での起業家さんや資産家の方も幼少期から自ら考える指導をされてる方は多いように感じます。ユーモアという点では、日本の方は意識が薄いかもしれませんね。また「短いセンテンスでインパクトのある言葉を選ぶ」という点においてはどう補うべきですか？経験がものを言うのでしょうか。。。
  日本の若者に足りない「Pitc力」とはまさにこのことですね。