【櫻田謙悟】日本人はすぐに人に頼る。甘えるな

2019/9/25

ドイツ人と自分の挨拶の違い

1992年3月、私はフィリピン・マニラにあるアジア開発銀行に赴任しました。35歳にして、それまでの知識や経験がほとんど役に立たない状況に放り込まれたのです。
私は人事予算局に配属されました。プロフェッショナルスタッフと呼ばれるメンバーが7人。ニュージーランド人、韓国人、インド人、フィリピン人、アメリカ人、ドイツ人、そして日本人の私です。
このうち、博士号を持っていないのは私と韓国人の2人だけ。ただし韓国人のメンバーは公認会計士でした。
まず驚いたのは、初日の挨拶です。歓迎のランチ会でのことでした。この日、新たに配属になったのは私とドイツ人の2人。