新着Pick
110Picks
Pick に失敗しました

人気 Picker
問題は、金融緩和が民間需要を喚起するかどうかです。将来リスクが高いときは、どんなに金利が下がっても企業は借りてくれないので…
20年前、中国の預金準備率が幾らだったか知っていますか?答は6%ですよ。それが2007年からわずか4年の間に吹き上がるように引き上げられてピーク21.5%まで行った(world recordに近い?)。
理由は、中国の高成長、人民元先高を予期して世界中から流れ込んでくるマネーを遊水池(預金準備)に導いてバブルやインフレを起こさないようにしたから。
そういう時代はもう5年前に終わって、むしろ海外に金が出て行く時代になり、徐々に遊水池の水を実体経済に戻す率の引き下げを始めたんだが、「金融緩和→不動産上げ」みたいな過剰アナウンス効果が怖くて、なかなか下げられなかった。
それが13%まで下がってきたけど、昔は6~8%だったんだから、下げしろはまだまだある、と思ったら、人民銀行が記者会見で「みんなが想像するほど下げしろがある訳じゃない」って釘刺してた。
銀行は、預かった預金を貸し出しに回し、貸したお金の一部を預金として預かって、それを再び貸し出して・・・ という形で商売をしています。“本源的な預金”を1000円預かって1000円貸し出して、その全てが預金として戻ってくれば、また1000円貸せるわけ。理屈の上では天井知らずに預金と貸金が膨らみます。
そこで中央銀行が、預金の2割は払い戻への準備預金として中央銀行に預けること、と決めれば、1000円の預金のうち800円しか貸し出せず、800円が預金として戻れば次は640円しか貸せません。この2割が預金準備率。それを1割に引き下げれば、1000円が900円、900円が810円という調子で、預金と貸金の膨らみ方を大きく出来る。
中国政府はそれを狙ったわけですが、預金準備率が貸出の制約になるくらい資金需要がある、というのがこの政策の成否を決める大きな要素です。今の我が国みたいに、銀行が準備率を超えて余ったお金を日銀に預け、堪りかねた日銀が、これ以上ブタ済み(準備金を超える日銀預け金)を増やしたら、お前らの預金から金利を取るぞ(マイナス金利)と脅すような状況だと、この政策は効きません。
日本の銀行がオーバーローンで苦しんだ昔を思い出し、中国が羨ましい、と思って見ている銀行関係者もいるんじゃないのかな (^^;
2019年1月以来の中国の預金準備率引き下げ。
大方の予想通りの動きとなります。米中貿易摩擦、世界経済の減速などにより疲弊する、中国の国内経済を下支えするものと見られます。
【中国、預金準備率の追加引き下げ示唆-景気支援で9月にも実施か】
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-09-04/PXBXKV6JIJUR01
攻めるアメリカに、守る中国。
世界市民の身としては、早く決着をしてほしいと願うばかりです。