ウィーワーク「シェアオフィス」黒字化へ遠い道
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WeWorkのIPOのための公開情報から、ガバナンスに関わる疑惑が報道されて、投資家から問題視されている点がこの記事では抜けていますので、投資家の皆様はご注意。
創業者アダム・ニューマンが、個人で保有する不動産をWeWorkに貸して多大な利益をあげている(一方、WeWorkは赤字)という点が大きいです。株のクラス分けやニューマンの妻の会社との関わりなどもあり、全体的に会社が「ニューマン個人がお金儲けするための乗り物」にされるリスクが指摘されています。
ご参考→https://fortune.com/2019/08/15/a-mess-any-way-you-look-at-it-5-of-the-weirdest-things-in-the-wework-ipo-filing/
<追記>
Kenji Aさん、We商標の件、ありがとうございます。これもpodcastで聞いたのですが、ざっと調べた記事に出てこなくて裏付けができなかったので書きませんでしたが、この話もあります。
WeWorkのビジネスとRegusなど既存のサービスオフィス・モデルとの違いは、「同じ面積にどれだけの契約を詰め込めるか」の密度が違うという点だと思っています。Regusのオフィスは「デスク・ファイルキャビネット・本棚」が基本装備ですが、WeWorkでは紙を使わないワーカー対象で、パソコンだけの小さなデスクでよいので、個室は電話ボックス並。固定オフィスのない契約では、共有部分にたくさん契約を詰め込む、テレコムでいえば「統計多重効果」が見込めます。私は「WeWork=ネカフェ説」とよんでいます。
また、WeWorkはこういうタイプのワーカーの多い大都市に集中出店していて、中小都市でも広く分散しているRegusとは違うやり方です。WeWorkはこうした「詰め込み」を尖鋭化するために、IoTやAIを駆使しています。
なので、うまくいけば従来型の貸しオフィスよりは景気変動に強くなるかもしれません。私はやはり、ニューマン個人の色が強すぎることが心配です。Facebookよりもひどいです。regusを運営するIWGと運営面積はほぼ同じで売上で数倍利益では比較にならないそれでもバリュエーションでは10倍ほどweworkが高い。いったいKPIに何を掛け算したらこういう数字になるのか。1番知りたいのは投資家よりもIWGでしょう
私のオフィスはmidori.soというシェアオフィスですが、ラウンジでコーヒー飲んでるだけで、コミュニティマネージャーが毎回2〜3人同じ場所で働く人たちを紹介してくれて、実際のビジネスにも大きく役に立っています。
WeWorkも、オフィスのデザインというより、むしろコミュニティが機能することに価値があると思いますので、そこをどれだけ高められるかに期待してます。
今のところは、他のシェアオフィスの2〜3倍の賃料で、コミュニティとしての価値もmidori.soのように手厚くない現状だと思いますので、まずは入居者がそれぞれどんなビジネスをやっていて、なにが課題か把握できるようなコミュニティマネージャーが必要だと思います。
極端に言うと、BNIのようなコミュニティをよりナチュラルにし、場所とセットで提供するようなイメージだと思います。