コンビニは1店舗当たり何人の客が必要なのか
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まず目安を定めることで考えが整理できる点で、意義がある方法です。私の周囲でも、ビジネスの直感が鋭い方ほど何かしらの「算式」を持っています。
もちろん感覚的にズレがあれば検証すれば、さらに精度はあがります。こんなのデータセンスでもなんでもないと思うが。
それより「必要」ってどういう意味なのか。
2ページ目でコンビニ経営での「採算ベース」と書いてあるけど、それなら「客数」だけでなく「費用」と「客単価」の項目を論じなければまったく話にならないでしょう。
また、仮に「ターゲット人数がどれくらいか?」という話なのであれば、それはそれで詰めが甘い。
単純に人口を店舗の商圏面積で割るのならそれは「1店舗あたりの商圏面積内に住んでいる人の数」でしかないわけで。
実際にコンビニに買い物に来るのはだいたい15〜80歳くらいと考えると、答えはもっと小さくなるはず。
で、総務省の統計では15歳〜64歳が約60%、65歳以上が約30%なので、ターゲット層を全人口の約80%くらいと仮定すると、30万平方メートルあたりでは1896×0.8=1516人が実際にコンビニに来る可能性のある人数、ということになる。
つまり約1500人。
これが「東京の1店舗あたりの商圏面積内に住んでいるターゲットの人数」なのでは?コンビニの客単価は概ね600円前後です。
セブンなら最低55万円/日販以上は必要ですから、1店舗あたり900人以上の来店客数が必須となりますね。
(追記)
コンビニの収益構造がよくわからないようなのでセブンイレブンの例でご説明します。
日販550千円・粗利率32%の場合
営業総利益=5.280千円
セブンチャージ
250万円以下〜56%=1.400千円
400万円以下〜66%=990千円
550万円以下〜71%=908千円
計3.298千円がセブンイレブンチャージです。
オーナー総収入=5.280−3.298=1.982千円
(月経費)
水光熱費=50千円(オーナー負担20%/光熱費250千円)
廃棄品=300千円(オーナー負担85%/廃棄原価360千円)
人件費=1.300千円
計1.650千円
オーナー収入=332千円
※セブンイレブンの場合、他に地域手当約100千円、手数料等収入もありますが、日販550千円では生活も厳しいと思います。
ちなみに社保やゴミ回収費用、資材費用は経費に参入していません。人件費は時給千円計算の常時2人シフト制(休憩時間除外)で算定していますが、
ピークタイムのある店では3〜5人のスタッフが必要です。
オーバーストアで既存店前年比が割れて、最低時給も上がり続ける現実を見るとオーナーの生活が脅かされている状況です。
オーナー反乱が起きるのも必然かと。