ECB、複数措置の組み合わせ検討 金利階層化で見解相違=議事要旨
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注目のコメント
別途配信済みのレポートにも書きましたが、私も目先の情勢判断よりも記事が触れたような物価目標の問題や政策パッケージに関する議論の方が興味深く思いました。
最初の点に関しては、記者会見の議論によれば、Draghi総裁自身は、物価目標の見直しといった重い問題は時間をかけて検討するとしても、政策金利を目標に対して対称的に運営することは切り離して考えることが可能だし、それを前倒しで実施することが、政策反応関数の明確化のメリットが大きいと思っているように見えます。
後者の点については、政策金利の引き下げだけでなく、資産買入れの拡大も同時に決定する可能性を示唆している点で注目すべきだと思いますし、イールドカーブ全体をより明確に引き下げるという考え方の点で、日銀のやり方と同じ発想がより明確化しているように見えます。