【解説】ジャパネットに学ぶ「弱者の勝ち方」

2019/8/24
本の要約サイト「フライヤー」とコラボし、毎週土曜日に話題のビジネス本の要約をお届けする「10分読書」。短時間で本の中身を学ぶことができ、現代のビジネスパーソンにぴったりの内容になっている。
ぜひ、週末のひとときで新たな知識を手に入れてほしい。
テレビショッピングと言えば「ジャパネットたかた」だー。
そう思う人は多いのではないだろうか。とにかく同社の紹介は「印象に残る」のだ。
それは創業者・髙田明氏の独特の話法の影響だけではない。髙田氏は、既にジャパネットたかたの社長を退任。 テレビ放送にも出演していない。
さらにインターネットが発達し、アマゾンなど規模の大きい競合が出てくるなど、テレビショッピング業界自体が厳しい状況となっている。
(写真:ymgerman/iStock)
にもかかわらず、ジャパネットたかたの勢いは留まることを知らない。
変わらずに成長を続け、親会社のジャパネット・ホールディングス(HD)の2018年12月期通期の連結決算の売上高が2034億円。創業以来初めて2000億円を突破した。
なぜ、これほどまで同社は成長を続けられているのだろうか。
その秘密は、同社が長崎の小さなカメラ店だった創業期から持っている「明確な戦略」にある。
今回は、それを紐解いていきたい。10分後の読み終わった頃には、きっと、ジャパネットたかたの強さの秘訣が深く理解できるだろう。

「時流に合わせる」のが成長の秘訣

まずはジャパネットたかたの流れを紹介しよう。