超低金利でも円高ドル安が進んでしまう不思議
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そもそも「金利」だけを論点にすれば円金利は多くの欧州コア・セミコア国より高いという銘柄も出始めているわけで、だからこそYCC修正議論が持ち上がっている状況です。いみじくも「金融緩和はもう限界なのに」と題名に書いてありますが、だからこそ足元見られて円高になる、というのが市場における常識的な見方に近いと思います。
いやいや、ぜんぜん不思議ではないですよ。
なぜなら、超低金利とはいえ欧州の高格付け債の国債利回りより日本国債の利回りのほうが既に高いですから。
むしろ、そのわりには円高がそこまで進んでない印象すらします。金利とインフレ率は連動し、金利(インフレ率)の低い国の通貨は先行き高くなる、というのが普遍的な理屈です。1ドル100円のハンバーガーがインフレの米国で2ドルになって、日本で100円のままなら、1ドルが50円にならないと辻褄が合いませんから(100円が2ドルになってアメリカのハンバーガー1個)。
金利が上がった通貨が高くなる、というのは所詮は投機的な心理によるもので、ホントは理屈に合いません。「超低金利で円高ドル安が進んでしまう」というのは、実は不思議なことじゃありません ^_−☆