スバル新型車が映す、車載ディスプレーの近未来
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注目のコメント
端的に言えば見た目重視のコストダウン。
タッチパネルにしてしまえば、操作系を吟味して車種別に部品を用意する、という工程が不要になる。
だからみんなやりたがる。
スバルは先日、今はあくまで運転サポートに重視すべきという自動運転を否定されてるようなコメントを出す一方、運転中の操作メソッドとして最悪なタッチパネルに行くのか。
口だけか、と。
元スバリストとして暗澹たる思いになる。
それにしてもディスプレイにも操作系にも関係ない、インパネ成形技術を併記するこの記事って、一体なんなのだろう。
『こうした新車の動きを受け、富士経済(東京都中央区)は車載ディスプレーの市場規模が2022年に17年比68.0%増加すると予想。矢野経済研究所(同中野区)は、パウダースラッシュコンパウンドについて、レザーに類似した質感と成形性の高さが評価されて中高級車用インスツルメントパネル向け素材の代表格になっているとの調査結果をまとめている。』
〈追記〉
初稿時の文章を少し削りました。スバルの主戦場は米国。ポジションとしてはBMWと同じグレードで、ただコスパがよく、その市場を取ってきた。Teslaもプレミアム領域をまた別のアングルから狙おうとしている。そういう意味では、競合を意識するという観点での動向もあるだろう。
デザインとしての変更意図もあるのであれば、その周辺にどういう素材を使うかも含めてのパッケージとなると思うので、どういう材料を使うかという話が出てくるのは個人的には違和感はない。センターコンソールや操作系を単純に一枚の大型パネル(15-17inch)で対応させたテスラが登場して以降、やはり自動車メーカーのinterior開発設計陣はどうしてもテスラを意識せざるを得ない状態が続く。更にBytonやFaraday FutureがCESやオートショーで新型コンセプトを出すたびに各自動車メーカーはそれを意識したデザインをせざるを得ない状態が続いている。Bytonに至っては40inchのパネルを用意してCESで展示していた。
各自動車メーカーはこの流れに対応するためにディスプレイメーカーにコンセプトレベルからリクエストをせざるを得ない。勿論まだまだ実車搭載は先の話だが。
しかし、実際には変化は緩やかで欧州と米国、更に日本でも実車搭載まで対応スピードは異なる。中国や欧州車が最もこの流れに敏感で、次いで米国、そして日本という流れ。今のところ実際のインチサイズも9-11インチ程度のサイズが多い。これは非常に頷ける流れだろう。
またfail safeの考え方もやはり十分にあるだろうから1枚のインフォティメントパネルで全て操作というのはさすがに限られたOEMしか対応しない気はする。当座はこの手のパネル搭載枚数が増えるとともに、ディスプレイ自体に加飾印刷したり薄くしたり高精細化、あとカーブドデザインというトレンドが続く。