トランプ氏がグリーンランド購入検討か、デンマークは反発
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グリーンランドにはデンマークとの共同防衛条約によりアメリカのチューレ空軍基地が置かれています。
これは世界最北の米軍基地で、安全保障上はアメリカの保護下にあるとも言えます。
又元々アメリカはロバート・ピアリーのグリーンランド探検を根拠にグリーン北部地域の領有権主張していた経緯もあり、実際第二次世界大戦時にはアメリカ軍が進駐して全土を占領しています。
グリーンランド購入というのは現実的とは思えませんが、歴史的な経緯から考えると、全く突飛な話というわけでもないとは思います。グリーンランドって、今はデンマークの自治領なのですね。中世にヴァイキングが植民地にしようとしたけれどあまりうまくいかなかったという。
人口は56,000人だそうです。市町村レベルですね。
アメリカは、ルイジアナ購入という実績があり、フランスがほったらかしで無人の荒野だったところをその後開発して今の大国を築きましたから、不動産屋の大統領にしてみれば、(まぁ目的は地政学なんでしょうが)面白いこと言いますね。(笑
(ちなみに、グリーンランドに入植した最初のヴァイキングの息子が、さらに海を渡ってアメリカ大陸に最初に到達したヨーロッパ人、レイフ・エリクソンです。コロンブスよりさらに500年ほど前のこと。実はグリーンランドは地理的にはカナダにとても近いです。)トランプ大統領は、突拍子もないことをコメントしており、買えるとは考えられませんが、地政学上のグリーンランドの重要性は確かにあると感じます。
ロシアと北米の間に位置するグリーンランドは冷戦時代から軍事的な要衝で、米空軍の最北の基地があり、ミサイル防衛システムの一角をなしています。
近年、一帯一路構想にて北極海開発を目指す中国の動きは警戒すべきものがあります。
中国資本が島の主要産業に相次いで出資してきており、空港整備プロジェクトや地下資源開発のほか、文化普及機関の孔子学院の設置計画も動いています。(空港整備プロジェクトの総工費は36億デンマーククローネ(約600億円))
グリーンランド自治政府は労働者不足を見越して、一定規模以上のプロジェクトで外国人労働者を雇用できるように法整備を行ったが、主な目的は中国人労働者とされています。中国のロビー活動がだいぶ浸透してきていると考えられます。
中国の強かな覇権の動きに対して、遅きに失している米国ですが果たしてどうなることでしょうか。
グリーンランド、凍らぬ海の下に眠る宝 進む資源開発、迫る中国の影
https://newspicks.com/news/3715942/