「宇宙線」で半導体誤作動 横河電機、対策費で減益に
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注目のコメント
宇宙機ではこれが大問題。宇宙線が当たるとビットが反転したりして誤作動が起きるので、宇宙機用のCPUは耐放射線加工された特別なものを使うのですが(例えばRAD750とか)、それがコストがかさむ原因の一つ。
野崎さん:宇宙線が増えているのではありません。最近の集積回路は小型化がどんどん進み、回路が細くなっているので、宇宙線への耐性が弱くなっているのです。太陽活動は山崎先生が書いてらっしゃるとおり11年周期ですが、11年前はそれほど問題にならず、今回になって問題になったのはそういう背景もあるのでしょう。「宇宙線」による半導体誤作動については下記で詳しく解説されています。研究室の後輩であるJAXA・小林先生の記事。
ISAS | びっくりするコンピュータ / 宇宙科学の最前線 - JAXA 宇宙科学研究所
http://www.isas.ac.jp/j/forefront/2012/kobayashi/
また、宇宙に持っていく半導体素子は比較的古くて実績の高いものが採用されますが、これは宇宙のほうが宇宙線の影響が強くでるから。誤作動を起こすと、最悪軌道の計算を間違ったり、システムが止まったり再起動を余儀なくされたり。宇宙で作業中にブルースクリーンとか絶対見たくないですよね(苦笑)。もちろん、民生品ではなく特殊な部品とする場合もあると思います。
太陽の活動のせいということですが、太陽には11年の活動周期があります。一般の人には関係ないと思われるかもしれません。しかし、特に短波帯の電波を使った通信に障害が起きたり、Eスポのせいで思わぬ場所の電波が自分のもとに届いたりします(東京で北海道のFM放送が聞こえたり)。
太陽活動周期
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E9%99%BD%E6%B4%BB%E5%8B%95%E5%91%A8%E6%9C%9F