セカンドオピニオンの意外な「落とし穴」、間違えると大変なことに!
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記事にあるように、セカンドオピニオンを求めるのは必ずしも良い結果をもたらすとは限りません。色々な医者から複数の選択肢を提示されることで、余計に悩みが増えて精神的な負担が増えるということもしばしばです。
記事では腹腔鏡手術と開腹術の事例が紹介されていますが、これも開腹術でやっていれば再発しなかったということはなく、あくまで結果論の話です。選択肢を増やしてしまったことにより、その後の後悔の念が強まってしまう側面はあるでしょう。
ただ、最初にかかった医師が専門用語ばかりを使い、説明がわかりにくいなど明らかにコミュニケーションに問題がありそうな場合には、主治医を変える意味でセカンドオピニオンを求めるのは良いのではないかと思います。記事にあるような「がん」の患者さんの場合、慎重な検査の積み重ねによる評価が治療の選択に重要で、治療開始までに1ヶ月ほどの時間を要してしまうことも珍しくありません。このため、セカンドオピニオンに出かける時には必ず、検査の重複と不要な待ち時間を避けるため、検査結果を全て持参しなければいけません。
一般的ながんは1か月ほどまでの待機ならば治療の結果に差が出ないと考えて良いですが、治療開始までに月単位の時間がかかってしまうと予後が悪くなるとする研究があります。このため、多くのがんが比較的ゆっくり進むとはいえ、月の単位で言えば時間勝負であるということは知っておかなければいけません。
セカンドオピニオンの意義は、国立がん研究センターのウェブサイトに端的にわかりやすく説明されていますので、ぜひご一読ください。
「地域で専門的ながん医療の提供を行う病院として国が指定している「がん診療連携拠点病院」を中心として行われるがんの診療は、「標準治療」を基本としています。標準治療とは、現時点で最も効果が期待でき、安全性も確立した一番よい治療のことをいいます。
がん診療連携拠点病院では、標準治療に基づいて治療方針が決められるため、病院や医師によって意見が大きく異なることは必ずしも多くはありません。しかし、同じ意見であったとしても、セカンドオピニオンを聞くことで、病気や治療への理解がより深まり、納得して治療にのぞむことにつながることがあります。」
出典:https://ganjoho.jp/public/dia_tre/diagnosis/second_opinion.htmlそもそも最初に行く病院をよく検討しておくべきです。
いまどきセカンドオピニオンで治療方針が大きく変わることはかなり稀です(まぁヤバい病院もありますが。。)。標準的な治療方針はそれぐらい確立されています。早く治療に進むことは大事ですから、ふつうのケースではわざわざセカンドオピニオンをお勧めしません。
とはいえ、患者さんにとっては一生に一度の決心ですから、気が済むまで納得できるまで方針を「自分で」決断することは大切です。
セカンドオピニオンの言葉が出てきたら、なるべく行ってもらうことにしています。