長崎県 五島と対馬に大雨特別警報
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台風が引き連れてきた非常に湿った空気の影響で、何かのきっかけで雲が発生すると次々に積乱雲が発生し集中豪雨となる、という構図になっています。
今回は台風の東側に活発な積乱雲が列をなしており、これが昨日から五島列島から沖縄や台湾の方へ延びている状態でした。五島列島や対馬では現時点ですでに記録的な雨量となっており、五島列島の小値賀（おぢか）では24時間雨量が364mmとなり2003年以来の比較的年月の浅いデータではあるものの記録を更新したほか、対馬の厳原（いづはら）では48時間雨量が401mmとなっており1976年以来の7月としての記録を更新しました。ほかの五島列島や対馬の各地でも軒並み大雨となっています。
今後の雨については、五島列島についてはいったん小康状態となりますが、対馬については夕方までにさらに200mm程度の雨量となる可能性があります。災害が発生する可能性が高く、命を守る積極的な行動が必要です。できるだけ崖や沢などから遠い、建物の2階以上に避難してください。雨が止んでから土砂災害が発生した事例もありますので、雨が止んでも警戒を緩めないようにしてください。
さらに雨雲が東に進んでいて、湿った空気も引き続き入り続けるため、今後は明日にかけ西日本各地で山沿いを中心に300mmを超える大雨となる可能性があります。九州や中国では特別警報とはならない見込みですが、警報級の大雨になる見込みです。明日の参院選については万全の安全確保が必要と思われます。
ちなみに台風5号については今日午後にも朝鮮半島に上陸しますが、中心付近には活発な積乱雲はすでに見られず、明日には温帯低気圧に変わる見込みです。台風は大丈夫ですが、明日にかけ西日本では大雨に注意が必要となります。どうぞ近所の方や知り合いの方と声を掛け合って、適切な避難行動をとるようにお願いします。気象庁は、長崎県の五島と対馬に大雨の特別警報を発表しました。１時間に100ミリを超える猛烈な雨が降るなど記録的な大雨となっています。
