台風5号北上 九州～北陸は大雨に警戒（tenki.jp）

コメント

注目のコメント

• 谷村 研人

  国内航空会社 気象予報士

  ・2019年07月20日

  今回の台風は、勢力が強くなる前に北上ペースが早くなったために中心付近の風雨は実はそれほど強くはありません。問題なのは、中心から東側に南北に伸びる強い積乱雲の帯で、これが沖縄から台湾の方まで伸びています。
  台風は、20日には朝鮮半島に上陸する見込みとなっています。しかしこれからもっとも雨量が増えそうなのは実は長崎県五島列島の方面で、今かかっている雨雲が明日の夜まで断続的にかかり続ける見込みです。すでに福江では降り始めから100mmを超える雨になっていますが、夕方までに200mmを超える雨になる見込みで、土砂災害に対して警戒が必要な状況となりそうです。
  
  また、九州から本州方面については、台風が温帯低気圧化したあとのほうが問題で、五島列島にかかっていた雨雲が低気圧に引きずられて21日にかけて断続的にかかる状況となりそうです。ちょうど参院選が行われる日ですが、広範囲で大雨という状況ではないながらも、短時間にざっと強い雨が降りやすい天気となりそうですから、選挙に関連した安全確保には万全を期す必要があるでしょう。場合によっては20日中に期日前投票を済ませてしまうのも手かもしれません。
  
  なお、長引いている梅雨ですが、ようやく来週後半には明けそうな見込みが見えてきました。今回の台風が押し上げた梅雨前線が一旦不明瞭になったあと、来週末には本州付近の前線が東北から北海道地方にジャンプするように北上する見込みです。今回は各国の数値演算も概ね揃っており信頼性は高いと見込まれます。
• 山上 勇樹

  M.Architect/C.m.engineer/R.E.Notary&P.Manager/W.Coordinator

  ・2019年07月20日

  台風が押し上げる夏の気配。