[ニューヨーク 18日 ロイター] - 米国株式市場は小反発。ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁の発言を受け、米連邦準備理事会(FRB)が月末に利下げに動くとの観測が強まった。

ウィリアムズ総裁は18日、金利がゼロ近辺にある場合でも低インフレに対応するため早期に刺激策を打つ必要があるとし、景気が悪化するまで待つべきではないという認識を示した。[nL4N24J490]

インディペンデント・アドバイザー・アライアンスの最高投資責任者(CIO)、クリス・ザッカレリ氏は「(ウィリアムズ総裁は)FRBの路線に沿って、現時点では保険としての利下げが経済にとって正しい対応であることを基本的に示した」と指摘した。

総裁の発言前には米株市場は下落していた。

この日は、米動画配信サービス大手ネットフリックス<NFLX.O>が10.3%の大幅安となるなどし、相場を圧迫した。同社は第2・四半期の海外の新規有料契約者数が予想を下回った。[nL4N24I41I]

ネットフリックスの下げが重しとなり、S&P電気通信サービス<.SPLRCL>は0.9%下落した。

一方、決算が好調だった企業では、たばこ大手のフィリップ・モリス<PM.N>が8.2%急伸。同社は通期利益見通しを引き上げた。利益が予想を上回った鉄道輸送最大手ユニオン・パシフィック<UNP.N>は5.9%高。

IBM<IBM.N>は4.6%高。同社の第2・四半期決算は利益率の高いクラウドコンピューティング事業の伸びが寄与し、利益が予想を上回った。[nL4N24I4JB]

モルガン・スタンレー<MS.N>は1.5%上昇。同社も第2・四半期利益が予想を上回った。[nL4N24J3L0]

S&P銀行株指数<.SPXBK>は0.9%上昇した。

クレセット・キャピタル・マネジメントのジャック・アブリンCIOは「今回の決算シーズンは期待がかなり低かったことがプラスに働いていると思う」と指摘。「アナリストは前年比で減益を予想していたため、現時点で企業決算は予想を上回っているようだ」と語った。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.22対1の比率で上回った。ナスダックでも1.23対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は66億8000万株。直近20営業日の平均は66億7000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 27222.97 +3.12 +0.01 27191.98 27266.81 27068.79 <.DJI>

前営業日終値 27219.85

ナスダック総合 8207.24 +22.04 +0.27 8151.76 8215.58 8135.12 <.IXIC>

前営業日終値 8185.21

S&P総合500種 2995.11 +10.69 +0.36 2978.87 2998.28 2973.09 <.SPX>

前営業日終値 2984.42

ダウ輸送株20種 10537.51 +130.58 +1.25 <.DJT>

ダウ公共株15種 831.33 +6.75 +0.82 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1526.97 +23.10 +1.54 <.SOX>

VIX指数 13.50 -0.47 -3.36 <.VIX>

S&P一般消費財 976.38 -2.13 -0.22 <.SPLRCD>

S&P素材 365.68 +1.56 +0.43 <.SPLRCM>

S&P工業 649.23 +1.60 +0.25 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 621.45 +5.06 +0.82 <.SPLRCS>

S&P金融 465.94 +3.79 +0.82 <.SPSY>

S&P不動産 231.58 -0.34 -0.15 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 461.75 -0.04 -0.01 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1072.41 +5.81 +0.54 <.SPXHC>

S&P通信サービス 167.72 -1.50 -0.89 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1423.02 +11.37 +0.81 <.SPLRCT>

S&P公益事業 310.70 +2.44 +0.79 <.SPLRCU>

NYSE出来高 7.71億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 21135 + 125 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物9月限 円建て 21130 + 120 大阪比 <0#NIY:>

(S&Pセクター別指数は関連コンテンツでご覧ください; リフィニティブデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)