【解説】アップル電撃退社。ゼロから知るジョナサン・アイブ
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突然、飛び込んできたジョナサン・アイブがアップルを去るというニュース。
Apple Watchのプロジェクトを終えてからは、今回ともに会社を設立したマーク・ニューソンと、U2のボノが主催するチャリティーに出品したり、ロンドンのホテル、クラリッジスのクリスマスツリーを手がけたりと、アップル外のプロジェクトも多かったアイブ。アップルを去る前兆はいくつもありました。
今回は、アイブのアップルでの功績から、どうして独立の道を選んだのか、そのすべてを解説します。ジョナサン・アイブの解説記事なのですが、やはりジョブズの言葉が印象に残る。「ものを作るときに大切な心意気というのは、会うこともないであろう人への愛と心遣いなんだ」
事業が生み出され、成長・拡大し、成熟し安定する。
伸び続けた売上が止まったとき、会社は次に利益の追求に走る。
平準化、効率化、合理化...。
それはトドのつまり、人の心ではなく、仕組みによって会社を動かすことだ。
組織の一員になるということは、人の心による振れ幅を限りなく小さくし、いかに決まった通りに、失敗しないように運営をするか、という歯車になることでもある。
Appleがスティーブ・ジョブスを追い出したのちに陥った苦境は、まさに今なお日本の大企業が陥っている苦境でもある。
心なきところにイノベーションは起きない。
愛なき製品に熱狂は生まれない。
“Love From”
すべては人の、誰かを想う気持ちから始まる。
QT:
“(当時のアップルは)利益を大きくすることばかりを追求して心遣いや手間を投入する感覚がなかったんだ”
“我々デザイナーに要求されたのは、ただ、どういう外観かを示すモデルだけ。それをエンジニアがなるべく安く作る”
“あの日、我々の目標はお金を儲けることだけでなく、すごい製品を作ることだとスティーブが言い切ったことをよく覚えている”
“3つのアプローチ”
“1. デザイン優位のアプローチ”
“2. 「削ぎ落とす」ことを最優先”
“3. 過去に類なき素材の使い方”
“ディーター・ラムスの「良いデザインの10箇条」”
“1. 良いデザインは、革新的である。
2. 良いデザインは、製品を便利にする。
3. 良いデザインは、美しい。
4. 良いデザインは、製品を分かりやすくする。
5. 良いデザインは、謙虚である。
6. 良いデザインは、誠実である。
7. 良いデザインは、恒久的である。
8. 良いデザインは、細部まで首尾一貫している。
9. 良いデザインは、環境に優しい。
10. 良いデザインは、限りなくデザインされていない。”
“ものを作るときに大切な心意気というのは、会うこともないであろう人への愛と心遣いなんだ”